2017年7月18日火曜日

VMN Live! 『大腿骨頭壊死症 右側大腿骨頭頚部の切除術』

7/13(木)、(以前なら午後診終了後、と言ったところですが、現在木曜・土曜・祝日の午後休診していますので) 夜からVMN Live! 『大腿骨頭壊死症 右側大腿骨頭頚部の切除術』を視聴しました。

大腿骨頭壊死(レッグ・ペルテス病)は、犬の場合、成長期の小型犬にみられ、詳細な原因は不明ですが、大腿骨頭への血行が悪化し、虚血性に大腿骨頭が壊死性の変化を起こし、骨質の変化、変形を起こし、疼痛感から患肢を挙上するようになり、患肢の筋肉の萎縮を伴うようになる疾患です。大概、消炎鎮痛剤では限界があり、患者が若齢ということもあり、外科的に大腿骨頭を切除する方法がとられます。

大型犬、ヒト(人にも同様の疾患があるのですね。骨切り術や人工関節置換術などが行われるようです)の場合は、骨頭切除だけだと、後々支障が出る場合がありますが、小型犬は元々体重も軽いので、骨頭切除による仮関節形成でほぼ一生支障が無い場合が多いです。

と、先に大腿骨頭壊死について書きました。

で、今回の症例は、、、
(トイプードル、1才齢、未避妊雌、体重2.3kg)

【経過】
・1ヶ月前から右後肢跛行で紹介病院を受診
・紹介病院で大腿骨頭壊死症を診断され、手術を希望し当院を紹介受診

・歩様は右後肢の非負重性の跛行が認められ、触診では右股関節の伸展痛と
 大腿部筋量の減少が認められた

・股関節のレントゲン画像では、両後肢の大腿骨頭頚部の変形が認められ、
 特に右大腿骨頭で重度に認められた

⇒ 今回疼痛のある右股関節の症状緩和のため、右側大腿骨頭頚部の切除を実施

というものでした。

診断はレントゲン検査。
CTやMRIがだんだん小動物医療の現場でも一般的になりつつありますが、レントゲン検査も症例によっては最も有効な診断方法になり得ます。

あらゆる場面で、動物さんに負担をかけず最大限の結果を出す。
バオが日頃心がけていることです。

この外科も、対象動物さんが若齢ということでオペが第1選択になりますね。
でも、同様な疾患でも、高齢の変形性関節症などは、どちらかというと内科的な治療が優先されるとDr.BAOは考えますし、実際鎮痛剤、漢方薬などを使用し、後はレーザー照射やリハビリなどを交えて、少しでも良い状態をキープすることに重点を置いています。

さて、全国的にぼちぼち梅雨明けですね。
雹が降ったところもあるみたいですが(^_^;)
ゲリラ豪雨もありますし、引き続き熱中症もお気をつけ下さいね。

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛


2017年7月9日日曜日

WJVF 第8回大会に参加して

7/9(日)は、WJVF 第8回大会@ニューオータニ大阪に行ってきました。

このブログも長い間お休みさせて頂いておりましたが、ブログを休んでいただけというわけではなく、不肖Dr.BAO GWくらいから体調を崩してしまい(多分 自律神経失調)、セミナー・学会を休ませていただいて居ったわけです(診療はつづけておりました)。
おかげさまで、体調はかなりの改善がみられ、ようやくセミナー・学会解禁! としたわけです。

午前の部は、Dr.BAOの超優秀な大学の後輩、岡山の小出先生の「スペシャリストが教える手術デバイスのABC-電気メスの使い方から最新機器まで-」を聴講しました。
バオにも開業以来様々な手術機械を導入してきましたが、比較的最近導入したCOVIDIEN ForceTriadは、高性能の電気メス(モノポーラ、バイポーラ)そして、血管や組織をシーリングできるデバイスが使えます。これ小出先生が使っていて、いいよと言っていたので、買ったわけですが笑、ですので今日の講演でも褒めてました笑。いや、実際、非常に良い機械だと思います。
あと超音波手術器。これも大事な血管や神経組織を残して実質臓器を破砕・乳化・吸引してくれる優れものです。バオではSonoCureを使っています。
しかし、それぞれの機械にも使用上の注意というものはあるわけで、たくさん外科を手掛けている小出先生からそのあたりのコツみたいなものを聴けるかなと期待しての参加でした。得るところが多かったです。嬉

さて、ランチョンセミナーは、VetDermTokyoの島崎先生による「犬アトピー性皮膚炎の多面的な攻略法」という内容でした。どこの病院も、バオでも時々苦労するアトピー性皮膚炎。そもそもこの病気は『多因子疾患』であると。遺伝、掻痒、IgE産生異常、皮膚のバリア機能、皮膚の乾燥、外耳炎、マラセチアの増殖、食物アレルギー、環境アレルゲン、膿皮症などの因子がからまった疾患であると。
アトピー性皮膚炎の治療は、
1. 悪化因子の検索と対策
2. 衛生状態の向上
3. 薬物療法
 であると。
で、苦労している症例は、3.しか行っていない、という考え。
なるほど。
昨年から良い薬(アポキル)が出て、スゴく効いてくれるケースもあれば、あれっ?というくらい効かないケースまで様々。その効かないケースは、きっと、1. や2. をおろそかにしていると。
なるほど。。
ランチョンセミナーって、セミナー前に少し時間があって、その間に提供されたお弁当いただいてからのセミナーですが、時間は長くて1時間。
今日のその1時間は、すごく有意義な1時間でした。

さあ、午後の部、の前に、機械や器具や書籍その他の展示会へ🐾🐾🐾

去年、なんかしょぼいな〜と思った展示会場。今年はまあまあかな。
でも、よく見ると、大企業が中心部でドーンとブースを出してるけど、いつもは2枠使ってた器械屋さんが1ブースだったり、こんな所にも何チャラミクスの格差拡大がみられるのかなとか。。。

さあ、午後の部〜!!
と思う頃から、ややしんどくなってきちゃって、ここでリタイア。
体調崩してから初のセミナー・学会参加なので、半分リハビリかな苦笑

帰りは、お決まり、スイーツ買って帰りました✨️

夕方から雷バリバリ⚡️⚡️の吹田・千里山からでした〜
熱中症お気をつけ下さいね〜\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

Dr.BAOでした。


2017年4月26日水曜日

「常識を疑え!ドッグフードにまつわる常識を再検証!」

4/26(水)午後診終了後、「常識を疑え!ドッグフードにまつわる常識を再検証!」webセミナーを視聴しました。

講師は宮崎大学の鳥巣先生。

産学協同でドッグフードを作った話。
鳥巣先生が日頃疑問に思っていた点、希望することを込めた新しいフード。

その過程で出てきた様々な問題点。
常識と思われていたこと(教科書的なこと)が全く間違っていたり。。
この例は、ドッグフードの胃内滞留時間。6~8時間経っても、かなりのパーセントのフードが胃内に残っているという事実。これにはDr.BAOもさすがにビツクリ(゚ロ゚屮)屮

で、鳥巣先生は胃内からなるべく早く出ていくフードの開発を目指したと。

で、実際そういうフードの開発に二年かけて成功したということでした。

バオではまだこのフードは試していませんが、近々、導入してみたいと思います。

以前もあったのですが、小型犬なのに、(たぶん割安なので)かなり大きな袋のドッグフードを購入して、何ヶ月もかけてあげているケースがあり、そのワンちゃん、よく吐くと。
やはりドライフードは最後に表面コーティングにオイル(油脂)を使用しますので、それが酸化して劣化していくからでしょうね。
なので、なるべく小袋(やや不経済ではありますが、、、)のドライフードをマメに開封していった方が、そういうトラブルは少なくなる気がDr.BAOもします。実感として。

食べることは生きること。
生きることは食べること。

ウチの薬膳のウェブサイトにもDr.BAOは書いていますように、食の重要性は重々感じておりますので、これからも栄養学、大事にして、勉強を重ねていく所存です、のDr.BAOでした〜

お疲れ様です〜(^_^)ノノ゛



2017年4月23日日曜日

「画像診断集中講義」セミナー

4/23(日)は朝から学際企画「画像診断集中講義」セミナーに行ってまいりました。
今日は尼崎。

もうアホみたいに真っ青な空。
イイ天気でしたね。

さて、今日の講師は日本小動物医療センター画像診断部 副部長 戸島先生。
この先生は、以前、北摂夜間救急動物病院のビルにあった『獣医教育・先端技術研究所』のレジデントをされていて、Dr.BAOがそこであった腹部エコーの実習シリーズでお世話になったのでした。

今日はセミナー初っぱな、私に気づかれて、先生から挨拶をしてもらいました。まあ、ど真ん中の一番前に座ってましたから笑
しかも! 先生からセミナー内容の質問を珍しく会場の参加者にされて、Dr.BAOは2番目に名前を呼ばれて指名されました😱💦笑 ちゃんと正解!笑

あ、さてー、内容ですが、
今回はシリーズ?第一弾 腹部編ということで、
肝臓
脾臓
腎臓
副腎
膀胱
前立腺
消化管
膵臓
という臓器に関して、
エコー像から病気を読み解いていくという先生ならではのアプローチ。
"こういう病気はエコーではこう見える"というのは、現場では実はあまり役に立ちません。
"エコーでこう見えた。それはどういうことだ!?"という読み解きがとても役に立つ。

先生はそういうアプローチで、エコーをバンバン使っていこうと鼓舞しているかのようでした。ヤルね(^_-)-☆

内容はここではお伝えしませんが、これからのバオでのエコー検査が変わると、断言します!笑
検査時にいろいろご説明することに戸島パウダーをおかけいたします〜\(^_^)/笑

最近消化器症状のワンちゃん・ネコちゃんが増えています。季節の変わりめ的な影響が出ているのではと考えられます(中医学的にも)。あなたのかわいいパートナーの状態をよく観察してあげて下さいね👀✨️

ではでは、サザエさんシンドロームに陥ってないで、今日の青空みたいな気持ちで月曜からがんばりましょう(^_^)ノ〜


2017年4月17日月曜日

先制動物医療研究会 特別講演会"攻める栄養管理という新しい考え方"

4/16(日)は、先制動物医療研究会 特別講演会"攻める栄養管理という新しい考え方"に参加するために、東京国際フォーラムに行ってきました。

先制動物医療研究会はこのたび立ち上げられた新しい研究会。

設立趣旨は、要約すると、「家庭動物、畜産動物が、病気にならないためにやれることをやっていこう(病気になってからのことを研究・実践する研究会・学会は山とある、ので。。。)」という本当の意味での予防医療を実践するための会であると。

いいですね。
ここのところのDr.BAOの考えと一致していることは、このブログを読んでいただいている方にはおわかりですよね。

ちゃんと朝から行ってきましたよ。

まず会長である日本獣医生命科学大学の荒井先生から、「新しい動物医療システムの構築」と題して、研究会設立の経緯・趣旨をからめた、獣医界を取り巻く状況などをふまえての、真の予防医療の重要性を述べられました。

次に、同じ日本獣医生命科学大学の岡田先生が「米国においてのペットフード事情から学ぶ獣医師の責任」というテーマで、栄養学的な切り口を示して下さいました。

午後のセッションは、BalanceIT社長(獣医師)のDr.Sean Delaneyの特別講演。
1. 「ペットの肥満の栄養管理」
2. 「手作り食の落とし穴」

1.は、大学教育で「肥満」というレクチャーは全体の0.03%の時間なのに、小動物の一般外来の症例の40%が(主訴がそうというわけでは無いが)肥満である、と。つまり、臨床において、我々は実践しながら学んでいかねばならないわけで。
明日から、直接ご家族にお話しできるネタもそこそこ仕入れました(笑)。

2. は、近年、ペットの子供化、フードへの不信感、ご家族の哲学、ご家族の時間的経済的余裕などから、ペットフードではなく、手作り食を家庭動物に与えるご家族が増えている。しかし、間違った情報などから、栄養学的には不適切な栄養管理になっている場合が多い。
Dr.Seanが開発したソフトでかなり速く、食材や体重などの入力から、該当するレシピが示される。
(ちょっとCMも入ってましたが、元々はUC Davisの先生でもあったので、いろいろ有用な情報も聴けました)

東京国際フォーラム。いいですね。
自分が何か講演をすることがあれば、ぜひこの会場でやりたいと、思って帰って来ました。笑


東京や神戸のセミナー時に(アルコールを)飲む(もちろんセミナー修了後ですよ!)、というパターン。(それ以外は最近ほんとに飲みませんね)
帰りはずっとiPadでまた別のレクチャー動画をずっと観ながら🍷チビりながら、新大阪に。

さあ、桜も残り咲き。
自律神経のバランスが崩れやすい時期。
リフレッシュして乗り越えましょう\(^_^)/

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛


2017年4月13日木曜日

VMN Live! 『膣腫瘤(ビデオ解説)』『腹壁脂肪腫、肝臓腫瘤切除(ビデオ解説)』

4/13(木)午後診終了後、VMN Live! 『膣腫瘤(ビデオ解説)』『腹壁脂肪腫、肝臓腫瘤切除(ビデオ解説)』を視聴しました。

ライブのようでライブで無い、べんべん、の解説でした。
(ライブでビデオの解説ということです。すみませんゞ)

1.『膣腫瘤』
〔雑種(チワワ・トイプードル)、7歳、雌、体重3.4kg〕

【経過】
・先月より、排便時に疼痛症状を示し、肛門周囲が腫れているとの主訴にて 
 動物病院を受診。
・触診にて、肛門周囲から骨盤腔内にかけて、最大径約10cm程の巨大腫瘤を
 発見した。
・CT検査で、直腸腹側、そして膀胱・尿道の背側に位置する巨大な腫瘤病変を
 確認。
・Tru-cut 生検にて平滑筋腫と診断された。

⇒ 子宮頸部もしくは膣原発の腫瘍を疑い、後日、開腹手術を実施した。
というものでした。

講師(術者)はいつもの南先生。

今回の膣腫瘤は「平滑筋腫」でした。バオでもつい最近同様のオペがあり、同じ「平滑筋腫」でした。で、そのワンちゃんも未避妊で、同時に卵巣子宮全摘術も行いました。
講師の南先生曰く、卵巣を取った場合、再発・増殖は最低限に抑えられる、とのことでしたので、少し安心しました。今度ご家族にもそう話すつもりです。

さて、2. 『腹壁脂肪腫、肝臓腫瘤切除』
(ミニチュアシュナウザー、12才、雄)

【経過】
・2013年7/3に右腹壁に腫瘤を主訴に紹介受診。
・CT検査にて腹壁に 5 × 5.8 × 6.0cm の腫瘤と肝臓に 2.8cm 大の腫瘤が
 認められた。
・腹壁のマスに関しては、細胞診で脂肪腫と判断された。
・飼主との相談の結果、経過観察を希望されたため紹介病院で実施していた。

・2017年2/4に腫瘤が大きくなって来たとのことで受診。
・CT検査にて腹壁に 7.2 × 10.6 × 7.9cm の腫瘤が認められ、腹腔内にせり
 出し膀胱、前立腺を圧迫している。
・また肝臓の外側左葉に 8.3 × 6.7 × 6.0cm 大の腫瘤が認められた。

⇒ 飼主が手術を希望されたため2/25に手術を実施した。
というものでした。
肝臓の腫瘍、先日エコー検査で肝臓と脾臓に腫瘤が確認できたケースは、貧血、腹水(腫瘍からの出血の疑い?)があり、輸血の必要ありと判断し、夜間病院での受診をおすすめし、ご帰宅。夜間病院からの連絡無し(行かれなかった?)、どうされたかの確認していないのですが、若干しづらく。。。ゞ
夜間はCTもあり、麻酔→CT→オペを期待していたのですが。。
ま、最終、ご家族の判断ですので。
貧血が無ければ、バオでもお引き受けしたと思います。
動物さんの『血液バンク』を熱望いたします。
それと、筋間の脂肪腫はバオでも何例かありますね。案外止血作業に時間がかかったのは今回の例と同じです。血腫作らないように、慎重な作業が必要なのです。

という感じでした。
今回はけっこう質問しました。
ライブセミナーの良いところですね。
その場で回答してくれますので。

桜も🌸大阪はソメイヨシノはぼちぼち満開を過ぎ、次は八重桜かな??🌸🌸🌸
花冷えなどお気をつけられて、かわいいパートナー共々ご自愛下さいね🍀

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛




2017年4月10日月曜日

慢性腎臓病(CKD)における経口プロスタサイクリン誘導体製剤 ラプロス®の治療結果

4/10(月)午後診終了後『慢性腎臓病(CKD)における経口プロスタサイクリン誘導体製剤 ラプロス®の治療結果』というwebセミナーを視聴しました。

『ラプロス』新しい猫の慢性腎臓病のお薬です。

新しいクスリはまず勉強ですね。

クスリ自体は本日4/10病院に到着したばかりのホヤホヤです笑
で、早速webセミナー視聴しました。

講師は動臨研の高島先生、竹中先生それぞれが薬剤の解説をしつつ、治験の結果をレクチャーしてくれています。

うーん、良い薬、な内容だなー。。
いいかもしれない。

但し、一番知りたかった、これまでのACEIを使ってきた症例にどのように移行? 併用していくのか?が全く分かりませんでした。

そのような内容の報告もこれから出てくると思います。

これまでと同様、バオでは新しいクスリはすぐには使わず、ちゃんと勉強して、何となくの周りの状況をじっくり見極めながら、使用していく予定です。

『ラプロス』の詳細については、ここには書きません。
また機会あればお知らせします。

Dr.BAOでした。
ちょっとヘロってます〜(〜〜)〜朝から今まで働き続けでした〜
皆様もお疲れ様でした〜