2013年10月17日木曜日

犬・猫のアレルギー性疾患について

7月、8月にアレルギー性疾患に関するセミナーに参加しました。

アレルギー性呼吸疾患としては、ネコ喘息、イヌのアレルギー性気管支炎・肺炎、鼻炎があります。
ちなみにイヌ喘息というのは医学的にありません。

ネコ喘息の特徴は呼吸数の増加です、一分間に50回以上の呼吸数になると食欲も落ちてきます。
アレルギー性気管支炎の特徴は、明け方の空咳です。これは気温の低下により気道が過敏になることにより起こります。
アレルギー性鼻炎の特徴は、長頭種に多く、慢性的な鼻汁、くしゃみがあることです。
これらの疾患の治療は、薬によるコントロール、病院での吸入処置が必要ですが、もう一つ大切なのは環境の改善です。

アレルギーを誘発する主な抗原は、ダニやカビです。
これは人のアレルギーでも同じですね。
換気をこまめにして、室内を乾燥させ、床はフローリングか、お手入れのしやすいマットだと良いそうです。布団は医療用の防ダニ布団が理想的、クーラーの掃除も忘れずにすると良いでしょう。

また、皮膚のアレルギー性疾患に関しては、環境抗原と食物が関わっている場合が多いです。ワンちゃんネコちゃんのために一度アレルギー検査をして、抗原を特定しておくのも治療の一助となります。

アレルギー性疾患とのお付き合いは長期にわたることが多いですが、環境の改善や、食事への配慮、免疫力をアップさせてあげるなど、薬だけに頼らない総合的な治療をご家族と病院で協力してできれば良いですね!

吉原でした。

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