2015年12月24日木曜日

VMN Live!『1.慢性嘔吐の猫 2. 腸重積の猫』

12/24(木)イヴの夜、VMN Live!『1.慢性嘔吐の猫  2. 腸重積の猫』というウェブセミナーを視聴しました。

今回は2例、どちらも猫。で、どちらも消化器症状。
で、講師の先生もおっしゃってましたが、ここんとここういう症状が続いていて、、、と。
そうなんですよ、そういうことは臨床現場の獣医師なら誰でも経験していることなんです。同じような症状の症例が続くこと。
でも! そういう時によく落とし穴もあるものなんです。

今回の2例、2.が先にあったらしく、触診でも異常があり、エコーで確定してオペに入ったと。で、確かに腸重積があって、腸の一部を切除して吻合したというもの。

1.が後で、同じような症状でCTをみたらどうも腸の一部が狭窄しているので何らかのイレウス(腸閉塞)だろうと開腹。でも腸閉塞は見つからず、たしかに狭い部分はあったものの閉塞はしていなかったので、その部分の前後をバイオプシーして閉腹したと。

症状の改善がみられることをわたくしDr.BAOも祈りますが、どうなんでしょうという感じでした。

2.の例はこれで後うまく術後管理ができれば改善していくと思われますが、1.の例はうーん、、。ですね。

やはり外科は勝算が大事だとDr.BAOは考えます。

やっても治らないなら切らない。やって治る可能性がどこまであるならおすすめするか?
前にも書きましたが、ここから先はそういったこと全部を開示して、ご家族とよく話し合うことが大事だと思います。

うーん、すごいなー、うまいなー、というオペライブもいいのですが、我々にとっては、こういうウーンなオペもいろいろすごく勉強になります。
別に間違っていたということではなく、他のやり方もあったかもしれないと考えさせられるケースでもありました。

いよいよ今夜はイヴ。
皆様はどんな夜をお過ごしでしょうか?
あと1週ほどの今年。あと1週ほどをがんばりましょう!\(^_^)/

ではでは、Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛




2015年12月17日木曜日

ペット中医学応用講座「主として腎をテーマに」

12/6(日)のJPCM(日本ペット中医学研究会)@東京の午後の部は、
1.北京農学院 陳武教授による「慢性腎不全の中西結合的検討と臨床の実際」
2.北京龍福金動物医院 ラオ先生による「中枢神経疾病におけるMRI診断及びイスクラ産業ペットサプリメントの応用」
3.JPCM会員からの発表
4.楊達中医師による「腎と補腎」

以上盛りだくさんの内容でした。

1. 腎不全の中医学的分類

  1. 気陰両虚型
  2. 肝腎陰虚型
  3. 脾腎気虚型
  4. 脾腎陽虚型
  5. 陰陽両虚型
  6. 湿熱中阻型
  7. 水湿停衆型

腎不全の本質は、運化を司る脾と血脈を司る心と血の異常による。
「脾不健運」と「血瘀」は病気の「本」。
治療の根本は「健脾活血」。

慢性腎不全証は主に、虚、濁、瘀、毒の四大病理机制が存在し、それに応じて段階ごとに処置をとるべし。
いずれの段階においても、「健脾活血」となる鍼灸や中薬治療は必要である。

2.

  1. 脳挫傷の症例 中医学的な診断は血瘀証→手術で凝血を除去し中薬で治療、または鍼灸、中薬の連携→活血化瘀
  2. 水頭症の症例 中医学的な診断は気滞血瘀、萎証、痺症→鍼灸、中薬
  3. 原因不明の麻痺の症例 中医学的な診断は萎証→快元、通楽
  4. 肉芽腫性脳膜炎 →プレドニゾロン、グリセリン、快元、通楽、寧心

4. 先天の本である腎について。
腎と膀胱
腎の基本機能
腎病のポイント症状
腎のメイン病理変化
補腎の基本
補腎陰と補血
補腎陽と補気
補腎と利水解毒について
補腎と活血について

以上、全体的に「腎」をテーマの講演でした。

奥深い腎の話オンパレード。

午後の講演はついて行くのに必死でした(≧_≦)ノ

カオス、、、その先に見えるだろうものを待ち続けつつ。。
地道な勉強続けるのみ(`・ω・´)✏️☆

もーほんと、じつにおもしろい\(^_^)/

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛


2015年12月12日土曜日

ペット中医学基礎講座「衛星式弁病・弁証診療法」

12/6(日)はJPCM(日本ペット中医学研究会)のセミナーで東京に行きました。

午前の部、基礎講座は「衛星式弁病・弁証診療法」を楊達中医師がご解説して下さいました。

我々は通常、西洋獣医学をベースに診療を進めています。

中医学的な診療は、はじめから中医学の弁証論治にのっとって進めていくことになります。

で、バオでは中医学診療の時間を午前診終わってからの昼過ぎの時間にセッティングしています。が、実際は通常の診療をしながら、その延長線で中医学の考え方を説明し、西洋医学的な診療に中医学的な診療をミックス(融合)して、進めていることがほとんどなのです。

この衛星式弁病・弁証診療法がまさにその進め方をサポートしてくれる考え方なのです。

つまり、いつも通り西洋医学的に検査をして病名診断を行い、病名を導き出すということをします。そして次に、その病気の中医学基本病機(メイン病理変化)を判断し、その基本病機に基づいて四診で中医学的個別体質弁証を行うというものなのです。

これだとわざわざ中医学診療という区別をせずに、日常診療の中で中医学的な診療も併せて行っていけるわけです。

実践的な考え方で、Dr.BAOもすごく納得です!

さすが、楊達老師〜m(_ _)mへへー〜

ということで、次はごごの部へGOε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛


2015年12月10日木曜日

VMN Live!『膀胱腫瘤』

12/10(木)診療終了後、VMN Live!『膀胱腫瘤』を視聴しました。

ウェブライブオペセミナー。今日はバーニーズの膀胱腫瘤のオペでした。
主訴は持続性の血尿。CT検査で肺にも腫瘤が見つかったが、肺の病変は変化無く、膀胱病変が拡大傾向なので手術に踏み切ったとのこと。

膀胱壁の部分切除の場合、尿管開口部との兼ね合いがあります。尿管が入り込んでいる膀胱三角をからめた病巣だと、尿管を一旦温存し、膀胱の腫瘤切除後、正常な膀胱部分に新たに尿管を吻合する必要があるからです。

それと、膀胱の移行上皮癌は講師の南先生曰く100%取れないと意味が無いと。
つまり、腫瘍組織が残っているとすぐに拡大増殖してしまうからです。

だいぶ前、バオでダックスで持続性の血尿が有り、エコー検査で腫瘤がわかり、エコー下でカテーテルを腫瘤にぶつけながらのサンプリングで移行上皮癌のセンター診断が出たケースで、でもちょうど膀胱三角が侵されていたので、内科的な治療をおすすめしたのですが、外科をしてくれる病院に行くと言って転院してしまわれました。
お気持ちもわかります。
ただ、もし、外科をしたとして、とても大きな負担になったでしょうし、予後はどうだったのでしょう。。

まあ、我々はいくつかの選択肢をそれぞれの利点欠点と共にお示しして、ご家族とじっくり話し合って、最善と思われる道を探っていく作業を積み重ねていくべきであることは言うまでもありません。

でも、明らかにその動物さんに負担が大きなことは、Dr.BAOはそういうトーンでしゃべることになってしまいがちであると反省はしますが、これからもそうなりますでしょうねゞ

でも、利点が明らかに欠点よりも大きくなる日が来たら、自信を持ってご家族にそれを開示していきます。
医学のそういう発展を期待しつつ、そして、我々の仕事が、できたモノをなんとかする仕事ではなく、そもそも何もできなくなるような、そんな仕事にシフトしていけるよう、未来に向けて地道に頑張っていきます(`・ω・´)ノ゛

では、Dr.BAOでした〜(^_^)ノ


2015年11月30日月曜日

三大トカゲの臨床 〜グリーンイグアナ・フトアゴヒゲトカゲ・ヒョウモントカゲモドキ〜

11/29(日)は、三大トカゲの臨床 〜グリーンイグアナ・フトアゴヒゲトカゲ・ヒョウモントカゲモドキ〜 のセミナーを聴講するために、東京・入谷まで行ってまいりました。

秋はセミナー・学会が若干ブッキングしていますので、今回も行きたかった日本伝統獣医学会はあきらめて、こちらのセミナーに参加致しました。

というのも、最近バオにはトカゲさんがよく来院されます。
バオには、フトアゴさん、ヒョウモンさんが多いです。他の珍しい種類のトカゲさんもパラパラと。

エキゾ研究会やその他雑誌やインターネットなどからの情報でなんとか診療していますが、圧倒的に情報が不足していたわけで、のどから出た手に導かれて東京へ笑。

さすが講師の霍野先生はずっとエキゾ専門でやってきているので、解説がわかりやすく、時々ジョークもはさみながらの3時間、ずっと集中できました。
それにしても、東京のセミナーって、みんななんかウケがいまいち笑
講師の先生がココは笑い!って原稿に書いてるだろう所でも、あれっ、会場の反応薄っ!
って思いました。ソコんとこは関西は笑うとこは笑いますよ、みんな笑

内容を少しだけ。
グリーンイグアナ= グ
フトアゴヒゲトカゲ=フ
ヒョウモントカゲモドキ=ヒ

身体の大きさ グ 大 フ 中 ヒ 小
行動 グ 昼行性 フ 昼行性 ヒ 夜行性
生息 グ 樹上性 フ 半地上性 ヒ 地上性
食性 グ 草食 フ 雑食 ヒ 昆虫食・動物食
バリエーション グ 少ない フ 多い ヒ 多い
愛玩性 グ ◎ フ ○ ヒ △
コレクション性 グ × フ ○ ヒ ◎

トカゲの仲間でよく病院に来院される種類でも、これだけの違いがあるわけです。

これからもDr.BAOは古くからの獣医学のイイ面を残しつつ、新しい獣医学の情報にも後れをとることなく、がんばりま〜す(≧_≦)ノ゛

もうこたつ出しました?
かわいいパートナーもあったかくしてあげてくださいね♪

いよいよ12月。
皆様もイイお正月を迎えられますよう、あと1ヶ月がんばりましょう\=^_^=/
ではでは、Dr.BAOでした(^_^)ノ゛





2015年11月26日木曜日

VMN Live!『下顎3/4摘出手術および胃瘻カテーテル設置手術および過剰軟口蓋摘出手術』

11/26(木)、診療終了後、VMN Live!『下顎3/4摘出手術および胃瘻カテーテル設置手術および過剰軟口蓋摘出手術』を視聴しました。

Live webセミナーです。
今回の症例は下顎に扁平上皮癌ができた12才のフレンチブルドッグ。
下顎の部分切除は下顎骨も切らないといけないので、ソー(外科用の電動のこぎり)も必要になります。今回はあまり出血がなかったのですが、そういったコントロールも注意が必要です。アグレッシブな外科の割に、こぼしながらでも術後自力で食べられるケースは少なくないようです。

軟口蓋は硬口蓋の奥。マンガのあの"のどち○こ"のことです。フレンチブルドッグや短頭種(パグ、シーズー、ペキニーズなど)で、興奮時などガーガーあひるのように鳴く子がいますが、あれは軟口蓋が長く下に垂れ下がりすぎていて、吸気時に振動し、気道の前にあることから通気も悪くなり、酸欠などを起こしやすい状態なので、今回はついでに余剰部分をカットしたわけです。

で、口の大きな手術後は口から食事がとれないので、今回は胃瘻チューブ設置して、術後の栄養供給路を確保したわけです。

このあいだの週末は動物臨床医学会(昔から動臨研と呼ばれております)の学会がありました。体調崩しそうになったので、なかなかブログ書けずにおりました。また機会あれば書きます。実は、状態良くないワンちゃん入院中だったので、途中で抜けて帰ってきたんですけどね(^_^)ゞ

いよいよ冷えてきましたね。
皆様ご自愛下さい♡
そしてかわいいパートナーもあったかくしてあげてくださいね〜♪
ではでは、Dr.BAOでした(^_^)ノ゛


2015年11月12日木曜日

VMN Live!『1.異所性尿管  2.前立腺縫縮 3.尿管結石』

11/12(木) VMN Live!『1.異所性尿管  2.前立腺縫縮 3.尿管結石』を視聴しました。

またいつものwebセミナーです。

1. 異所性尿管とは、腎臓で作った尿は尿管を通って膀胱へ行くわけですが、その尿管が膀胱の膀胱三角という場所ではなく、直接尿道へ繋がっていたり、膀胱の出口あたりに開口していたりすると、尿がいつも淋歴して(ポタポタ落ちること)、尿漏れして、(この病気はメスに多いのですが)陰部周りが尿でただれているといった病気です。

異常な尿管をほぼ正しい膀胱の位置に開口させるように縫合するという手術になります。

バオでもハスキー全盛の頃、ハスキーのメスで経験しています。
当時はエコーもなく、レントゲンの造影検査で診断して、手術で改善しました。

2. 前立腺縫縮
今回は膿瘍ができたものを、まず切開して中の膿を出して、嚢胞をマットレス縫合でスペースをなくすやり方で縫合していました。

前立腺の異常もエコーの精度が上がって、発見しやすくなりました。

去勢や内科的な治療で改善する前立腺の異常もありますが、オペが必要なケースもあります。

3. 尿管結石
今回のケースは腎石もあり、尿管にも結石がつまったケース。
尿管の結石を尿管切開で摘出し、縫合したもの。

尿管結石はレントゲンの方が検出しやすいかもですね。
尿管がつまると、腎盂が拡張したり、水腎症になったりと腎臓へ影響しますから、やはりオペが必要になりますね。尿管ステントという方法もありますが、縫合で済ませられるケースはその方がベターなように思います。

診察終わったころの20:30から始まるオペのライブ。ライブと言っても今日の3題は録画ですけどね。質問はうけてくれて、その場で回答してくれるというところがいいですね。
今日もちゃんと質問しましたヨ。

夜が寒くなってきましたね。
あなたのかわいいパートナーも冷えないように気をつけてあげて下さいね。

ではでは、Dr.BAOでした(^_^)ノ
Bonne nuit (オヤスミ)









2015年11月11日水曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会に参加しました

11/8(日)は、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸に参加しました。

いろいろバッティングした日曜だったのですが、座長を仰せつかっておりましたので、こちらを優先させていただきました。

日本ペット中医学研究会 関西支部の会員の先生が動物用漢方を使用した症例を発表され、会員の先生方の質問・ご意見をお聞きし、中医師の先生に中医学的なご解説を頂くというスタイルは今回もでした。中医師はいつもの楊達老師〜m(_ _)mへへ〜

今回は猫ちゃんの症例3題。
糖尿病、慢性膀胱炎、扁平上皮癌。

それぞれ、治療にあたり、苦労され、いろいろ工夫されていました。

そう、困難なことをどう乗り越えていくか。中医学的なアプローチでも攻める時は攻めないといけないし、護る時はしっかり護るわけで。

それと、Dr.BAOも苦労するのが、どうやって猫ちゃんに漢方を飲ませるか、という点。

もともとはイスクラ産業の動物用漢方は錠剤の製剤なので、つっこんで飲んでくれるのが一番なのですが、それができない場合は、粉にして何か味のあるものと混ぜて与える、粉にしてシロップに混ぜて与える、とか、いろいろ試行錯誤ですね。

でも、ちゃんと飲んでもらえたら、きっとプラスになるだろうという時も多く、猫ちゃんに対する投薬、という難問はこれからもつづく、ですねゞ

神戸の検討会は三宮と元町の間のホールであるのですが、三宮まで阪急電車で行きます。神戸線の風景は母方の実家がこの神戸沿線にあったこともあり、幼い時の記憶と重なる風景なんです。
今は亡き母方の祖父は音楽の先生で、学校の先生でもあり、宝塚の音楽にも少し関わっていたと聞いています。祖父が最後使っていたピアノが今、Dr.BAOの家にあります。

Dr.BAOは今、管楽器です。
楽器はほんといいですね。

秋の夜長、冷えないように注意して、それぞれの秋をお楽しみ下さい〜
Dr.BAOでした(^_^)ノ








2015年11月1日日曜日

『一次診療施設で対応すべき小動物眼科手術の基本テクニック』セミナー

11/1(日)は『一次診療施設で対応すべき小動物眼科手術の基本テクニック』セミナーに参加しました。

1.眼科手術器具の説明

2.眼瞼内反症

3.眼瞼腫瘤

4.瞬膜腺脱出

5.自発性慢性角膜上皮欠損症(SCCEDs)

6.緑内障

7.眼球摘出

以上のような内容でした。

今日の講師の先生は日獣大の余戸先生。
難しい内容をとてもわかりやすく解説して下さいました。

バオでは開業以来、眼科診療にもチカラを入れてきましたが、同じ北摂には眼科専門病院もありますし、他にも眼科専門医もいるという恵まれた地域ですが、いつもかかっている病院でのできる範囲が広ければ広いほど深ければ深いほど患者さんの移動が少なくて済み、動物さんのストレスなどの負担も少なくて済むと思い、また新しい情報を求めて今日も行ってまいりました。

上記のような内容の範囲を超えた病態には専門医をご紹介致します。
私たち一次病院はその的確な判断も大事な仕事です。

とにかくあそこへ行けばなんとかなる。

そんな病院を、明日からも目指してまいります(`・ω・´)ノ゛

Dr.BAOでした(^_^)ノ



2015年10月25日日曜日

知って得するセミナー<みんなの疑問解消編> 救急医療

10/25(日)午後後半は、知って得するセミナー<みんなの疑問解消編> 救急医療 (講師 酪農学園大学 准教授 佐野 忠士先生)を視聴しました。

様々な場面で蘇生処置が必要になりますが、その際我々が現場でするべきことを順を追って解説して下さいました。

こういう内容も10年前とは全然変わっています。
常に進化しているとも言えますし、どの瞬間でも絶対の絶対というのはないようにも思えます。
現場での医療従事者の経験と勘、というのは、最近言うところのエビデンスというものと相容れないような印象もありますが、私Dr.BAOはこの勘というのはいつの時代も大事だと思うんですね。もちろんいろんな知識と経験をベースにした勘じゃないとダメですが。
結局エビデンスというものも、「その時点での」ベストというような意味合いですからね。

ま、内容は常日頃バオで行っているものとそれほど違わなかったので良かったのですが、いろいろな気づきもありました。

本当に急な変化に対しては蘇生というものが必要です。
ゆっくり進む病状に対しては、早々の処置で対応できますよう、我々も細心の注意をはらいますし、ご家族も日常の変化をお見逃しなきように〜\▼・ェ・▼/\=^_^=/

午後から晩まで、結局ウェブセミナーづくしなOFFだっちゃ。orz...

ここから帳簿なDr.BAOでした〜(=_=)〜ドヨーン

うそうそ、元気だよ〜\(^_^)/
明日からの10月最終週もがんばってまいりましょ〜

Dr.BAOでしたっちゃ(^_^)ノ



Web Liveセミナー : 猫の診療 集中講座

10/25(日)午後、Web Liveセミナー : 猫の診療 集中講座 を視聴しました。

スコティッシュ・フォールドの遺伝性疾患のことや、東京猫医療センターの先生の子猫の診療、老猫の診療のこと、猫の嘔吐のことなどを勉強しました。

スコティッシュ・フォールドの遺伝のことですが、Aaヘテロの場合は比較的軽度なことが多いが、AAホモの場合は障害が重度なことが多い。ということで、ヘテロ同士の交配だとAA,Aa,Aa,aaという子供ができる可能性で、3/4は比較的軽度ということなので、ホモ、ヘテロの選別をきちんとした交配をするべきと。
ブリーダーさん、頼みますね。
それと、かわいいから、思わず!というのもすごくうなずけますが、スコティッシュ・フォールドという猫種さんはそういう遺伝性疾患を必ずもっているということを考慮した上で、購入して下さいね。

あと、他の猫種の遺伝性疾患は、ペルシャの多発性嚢胞腎、ラグドール,メインクーンの肥大型心筋症、アビシニアンの網膜ジストロフィー、シャム,雑種の急性間欠性ポルフィリン症などがあります。


帳簿を始めようと思っていたOFFの日曜。
午後が、、、。

タメになってよかった、ということで(^_^)ゞ

また明日からのしゃべりにプラスαがくわわってまっせ〜笑

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛


2015年10月22日木曜日

VMN Live!『子宮断端腫瘤、左側第2乳腺腫瘍の摘出』

10/22(木)、VMN Live!『子宮断端腫瘤、左側第2乳腺腫瘍の摘出』を視聴しました。

今webで見たばかりのセミナー報告です(^_^)

メスの避妊手術(卵巣子宮全摘術)後の子宮の断端に平滑筋腫ができたケース。
稀ではありますが、そういうケースもあります(バオでは過去ないと思いますが)。

何でもそうですが、外科というのは、1回目が勝負ですね。
2回目、3回目ということになると、いろいろ大変になることが多いからです。

ですから、始めにしっかり計画を立てて、様々な要素を考慮し準備した上で、メスを入れる、と。

避妊や去勢などのルーティンなものほど、逆に気合いを入れて立ち向かうべきですよね。
ま、外科は全部、我々側が全身全霊込めてなことが多いですけどね。
バオのオペ室にはよく怒号が、、、(麻酔器・モニターをアップグレードしてからは最近は少ないかな。。苦笑)

去勢(精巣摘出)、避妊(卵巣子宮全摘)に関しては、マイナス面がゼロではないと思います。
もともとあるものを取るのですから。
でも、若くて元気な内に手術しておけば、、というケースを我々はたくさん見てきたわけです。そうすると、自然と、ご家族にはおすすめしておいた方が良いと思うようになるわけです。
しなければ必ず病気になるわけではないですけどね。
そういうことも全部含めて、あなたのかわいいパートナーの手術はどうするか、主治医の先生とご相談下さい(^_^)

では、Dr.BAOでした〜
お疲れ様です〜\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/☆


2015年10月19日月曜日

ペット中医学応用講座「肺・大腸の学説 肺・大腸の生理と弁証」

10/18(日)は東京 イスクラ産業での日本ペット中医学研究会の午後の部、ペット中医学応用講座「肺・大腸の学説 肺・大腸の生理と弁証」を聴講しました。

講師は王愛延中医師。

五臓は肝・心・脾・肺・腎
六腑は胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦

肺と表裏関係の腑は大腸。

肺の(中医学的な)生理作用は
1. 気を主る(つかさどる)
2. 宣発と粛降を主る
3. 水道を通調する
4. 百脈を朝め、治節を主る

ということで、肺はけっこう水分の行き渡りに関与しているわけです。
で、大腸と表裏関係にあるわけです。

肺の主な病証の症状は咳と喘息。

主な肺の病証
虚証 肺気虚証
   肺陰虚証
実証 風寒束肺証
   風熱犯肺症
   痰湿阻肺症
   熱痰壅肺症
   燥邪犯肺症

で、それぞれの解説がありました。

肺などの下部気道疾患は日常よく遭遇します。

ただ、咳や喘息、呼吸困難などの症状を出している動物さんに、まず漢方、というのは違うとDr.BAOは考えていて、まずそれを止めてあげたい!わけですから、どうしてもこれをこう使えばこうなるだろうの予測がつけやすい一般薬剤からの治療になるわけです。
で、それが慢性的な病態であったり、今後そうなるであろう予測がつけば、それからジワジワ漢方の登場なのだと思うわけです。

ただ、中医学的にその咳をどうとらえて、どのように対処していくかの流れもアタマに入れておかなくてはなりません。
今回はそういう勉強をしました。

そのあと、会員の先生からの症例検討会があり、その後、楊達中医師から、イスクラ動物用漢方的な腫瘍ケアについてのお話がありました。
これがまた実に興味深い内容でした。さすが!楊達老師〜m(_ _)mへへーっ
癌と気虚の関係、うーん、実に興味深い。。

終わってからの懇親会に参加させていただいて、東京、終電、そのあたりのことコロっと忘れてて、走る→タクひろう→駅駆け込む→切符→のぞみ乗り込む→発車をワンシーン尺でこなした夜でしたorz...苦笑

ほんと勉強するたびに深まる中医学の世界。
アラカンの身にも、楽しく思えるから不思議です。
楽しいから頑張れるというか苦痛じゃない。

そんなDr.BAOでした〜
お疲れ様〜(^_^;)ノノ゛


ペット中医学基礎講座「診断から弁証、処方までの流れ」

10/18(日)は東京 イスクラ産業での日本ペット中医学研究会で、ペット中医学基礎講座「診断から弁証、処方までの流れ」を聴講しました。

講師は勝手に師と仰ぐ楊達中医師。楊達老師〜m(_ _)mへへーっ

ステップ1 : 症状をチェックする

ステップ2 : 証型の弁証

ステップ3 : 治則の確定と処方の選択

ステップ4 : 治療の説明(カウンセリング)

ステップ5 : 再発の予防と体質作り

以上のような5ステップを踏みながら現場では診療を進めていくわけです。

従来の西洋医学的なアプローチ、検査などはもちろん参考になります。
ただ、従来通りのそこから診断、治療という流れではなく、その結果もふまえて、中医学的に診断していくわけです。

ステップ4は大事ですね。我々側とご家族が、その動物さんの現状を共有し、治療の内容の確認をし、展望を共有するという過程ですね。
良くないのは我々が思っているビジョンとご家族が持つそれとのギャップがある場合です。十分時間をかけて、不明な点を明らかにし、ご家族の不明不安を取り除くことが我々の大事な仕事だと感じます。

それと中医学の特徴とも言える『養生』の考え方がステップ5ですね。
西洋医学的には病気が治れば治療は終わり。
中医学はそこから体質改善、病気予防(再発予防)、QOLの向上などを含む『養生』という段階に入っていくわけです。
この考え方がとにかく私Dr.BAOはすばらしいと思うわけです。
中医学の真骨頂とでも言うべき点かと(^_^)


ま、実際には人の中医学を動物に応用する場合にいろいろ難しい点もあります。

舌診といって舌の色や舌苔の様子などを見るのですが、フレンドリーなワンちゃんネコちゃんならいざ知らず、口さえ触れない動物さんの場合、舌診はあきらめるか、チラ見しかありません笑
とか、寒がり、はわかるとして、のぼせやほてり、わかりますか??
ワンちゃんのぼせてますね〜、とか、ネコちゃんほてってますね〜、とか。。
寒がりは陽虚、ほてりは陰虚、でそれぞれ治療が異なるわけです。

そういった難しさは西洋医学以上のものがあると思いますが、そこは経験と実績がものをいう世界なのかもしれませんね。実践の医学、中医学。日々研鑽あるのみ(`・ω・´)✏️

ということで、午後の部へ続く〜

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ



2015年10月11日日曜日

JAHA国際セミナー "腫瘍外科最前線"

本日10/11(日) JAHA国際セミナー  "腫瘍外科最前線" を聴講しました。

開業したばかりの30年近く前、毎週のようにセミナーや学会に参加していました。
土日あるものは土日、金土日あるものは金土日参加していました。
大阪近辺じゃなければ泊まりで行っていました。
もちろん病院休みにしてです。

最近はほんと日曜だけ参加してます。
東京も日帰り。

また近々、泊まりがけで学会・セミナーに参加しようかな、と、ちょっと思っている今日この頃です。

ま、そんなことはさて置き、今日は久々JAHAセミナー。
その昔、このJAHAとLLLセミナーにしょっちゅう参加していて、いつも会う先生に、家庭破綻するぜって、言われてた。あながち、、  なんてね。
あ、さてー、つづけます〜。笑

で、今日のテーマは腫瘍外科。
以下はJAHAのHPから拝借ゞ

皮膚腫瘍の外科手術計画
皮膚腫瘍において、どの程度の手術が必要となるかの決断は、最終的には手術の“目的”によって左右されます。即ち“根治なのか緩和なのか”です。この決断には、腫瘍タイプ、腫瘤の臨床的挙動、解剖学的部位、大きさ、腫瘍のステージおよびグレード、外科医の経験値、家族の要因(例えば手術や受け入れられるか、そして財力)などの要素が関わってきます。この講義ではそれらの要素の多くについて解説し、それぞれの患者、それぞれの腫瘍を個別に対処する方法を検討します。
猫の皮膚と皮下腫瘍の切除と再建
猫の皮膚の解剖学を犬と比較しながら説明し、猫で一般的な皮膚や皮下の腫瘍についてお話します。手術時の適切なマージンの決定法を始め、剥離、ウォーキング縫合、局所皮弁や有軸皮弁といった一般的な再建テクニックを紹介します。
猫の注射接種部位肉腫
注射接種部位肉腫には、様々な解剖学的部位や大きさ、深さ、グレード、腫瘍タイプが認められます。発生率、治療の目標、そして外科手術、放射線療法、化学療法の長期的成功率をお話します。CT検査など高度な画像診断検査を用いた適切な外科マージンの決定法を紹介します。また、文献を通して、外科医が具体的な症例の正確な予後を判定するときに役立つような実用的な情報を紹介します。
指趾と四肢の腫瘍の治療法としての切除と再建法
腫瘍は爪床部、指趾、趾間の皮膚、パッドにまで及ぶことがあります。余分な組織が十分に無いことが多く、しかし、荷重に耐える機能的な肢をできるだけ早期に構築しなければいけません。このような状況で治療を行う場合、特殊なテクニックを用いる必要があります。断指術(digit amputation)および部分的足部切断術、パッド切除術(pad excision)、融合足形成術、指趾骨フィレテクニックについて解説します。さらに放血圧迫帯の使用法やテクニックについても説明します。
以上のことを勉強しました(^_^)
前回からの間に他のセミナーも視聴しましたが、またの機会に書けたら書きますゞ

セミナーの講師の先生はだいたい二次診療施設の先生。
腫瘍のサイズや全身の状態もやや悪化してから関与していると思う。
今日見せてもらった写真なども全部そうだと思う。

二次施設に酷くなった症例を紹介しなくてもすむように、一次病院に従事する我々は、少しでも早く、酷くならないうちに何とかできるように、と、今日も見て聞いて勉強してきました(`・ω・´)✏️☆

ではでは、Dr.BAOでした〜
おつかれさま〜♪



2015年9月17日木曜日

VMN Live! 『1. 左前肢第5指断指術 2. 尿道および膀胱結石摘出術』

本日9/17 VMN Live! 『1. 左前肢第5指断指術  2. 尿道および膀胱結石摘出術』を視聴しました。

午後診が長引いて、やや遅刻参加のwebセミナーでした(^_^;)ゞ

表題のように『1. 左前肢第5指断指術  2. 尿道および膀胱結石摘出術』のオペの様子を見て、質問などをするというLive形式のwebセミナーでした。

断指術、腫瘍などでバオでもありますね。
で、切除したものを病理組織検査にまわして確定診断をする、といったものです。
バオでは今まで、良性の方が多かったようですが、今回のオペのものは病理検査はこれからですね。
まずオペ前に針生検→細胞診でだいたいの指針を出して、場合によっては転移の検査として胸部レントゲン、腹部エコー検査などを経て、切除オペということになります。

尿道、膀胱結石も日常けっこう診る症例ですね。
ストラバイト、シュウ酸カルシウムが犬・猫では多い結石ですね。
ストラバイトは場合によってはs/dなどの処方食と内服などの内科治療が選択されることもあります。シュウ酸カルシウム結石は大きさや場所にもよりますが、基本オペでの摘出となります。ただ、オペで取ってもその後の予防処置がうまくいかなければ、また結石ができるケースもあります。
結石症は、適切な処方食管理が必要だと言うことですね(^_^)

遅刻はしましたが、後の解説などの時にもう一度見せてくれたりで、だいたい視聴できました。

ということで、季節の変わり目になってきています。
かわいいパートナー、そしてご家族共に、お身体にはお気をつけ下さい〜。

ではでは、Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛





2015年9月3日木曜日

VMN Live! 『1.肺腫瘤切除術  2.大腿骨頭切除術』

本日9/3(木)、VMN Live! 『1.肺腫瘤切除術  2.大腿骨頭切除術』を視聴しました。

いつも便利なweb liveセミナーでした。

1.肺腫瘤切除術
肺にマス(腫瘤)がある場合、レントゲンだけでなくCTも見てからの方が安心して開胸できるのですが、いつもCTが見れるかどうかは検査とオペのタイミングなどいろいろな問題があり、わからないですが。
今回のケースは乳腺腫瘍(乳腺癌)を過去にも切除し、今回も出来ているということで転移も考えられたけれど、マスがひとつだったこともあり切除オペを行ったと。多数の転移巣があるケースではオペ不適応ですからね。

2.大腿骨頭切除術
股関節の大腿骨頭が骨盤側の寛骨臼から脱臼し、今回のケースは2回非観血的な整復と固定を行って、また脱臼ということで、骨頭切除のオペ。
だいたい最初、余程の外力なしに脱臼してしまうケースは、もともと寛骨臼が浅いなどの基礎的な問題があることが多く、今回のケースも歩いていて脱臼?ですからね。
なかなか普段の診療の中で、何も無いのに股関節のレントゲンを撮る機会もそうないわけで。何か支障があってレントゲンを撮ったらそういうことだったということが多いと思う。なので、他の理由でたまたま股関節のレントゲンが見れた時などはちゃんとその評価を将来のためにしておかないといけないと思います。

今日も質問を複数しました。
すぐに画面から答えてもらえるのがなかなかグーなのです☆

お疲れ様でした(^_^)ノ
Dr.BAOでした〜


2015年8月30日日曜日

ペット中医学応用講座「脾・胃の生理と病理」

ひきつづき、8/30(日)はペット中医学応用講座「脾・胃の生理と病理」も聴講しました。

中医学でいうところの『脾』は、西洋医学の脾臓とはだいぶ異なります。
中医学では、後天の本の水穀精微をつくるところという大変重要な働きを持っています。

西洋医学的には小さな腫瘍があったら躊躇無く切除されてしまう臓器なんですけどね。。

脾と胃で消化全般を司るのです。

それだけではなく、統血をつかさどり、脾に異常があると出血傾向が起こったりするわけです。

またまたそれだけではなく、「思は脾の志」とも言い、考えることと脾は密接につながっているとされます。
「筋肉にあって、四肢を司る」とか
「口に開竅、華は唇にある」とか
「涎は脾の液」とか、もうそういう世界なんです。

Dr.BAOも最初はぽかーんぽかーんでしたが、少しずつ進めていく中で、少しずついろんなことがつながってくるんですよ、これが。

イスクラ産業さんの動物用漢方の中で消化器疾患によく使うものといえば『三仙』があります。
これも三仙単味ではなく、何かと組み合わせて使うことが多くなっています。

やはり消化器疾患は毎日の診療ではトップスリーに入りますから、毎日遭遇しますから、少しでもより良い診療を目指す中での中医学診療の役割はこれからもますます大きくなっていくことに思われます。

ではでは、少し寝不足のDr.BAOでした〜(〜〜)〜



ペット中医学基礎講座「八綱弁証と病因弁証の応用」

本日8/30(日)はペット中医学基礎講座「八綱弁証と病因弁証の応用」を東京、イスクラ産業で行われた日本ペット中医学研究会で聴講しました。

久々、東京でした(のぞみなう笑)。

さて、今回はそういうことでマジライブでセミナーに行ってきました。
先週もいろいろあって、日曜東京むりかなーと思いながら、なんとかなんとか都合をつけられて、行ってきました。

ただ、ひじょーーーに、眠かったっす(≧ ≦)ノ笑

表題の八綱弁証は中医診療の核となる弁証の中でも中心的なもので、陰陽を中心に、表裏、実虚、熱寒の対比の中で診断を詰めていく方法です。

弁証論治は中医学の核ですから、とても大事な項目です。

哲学的な思考を医学に応用していく中医学は、科学でもあり、やはり哲学でもあります。

この哲学的なトンネルをなんとか抜けてはじめて科学的な医学に到達するような気がします。

Dr.BAO、抜けているような、抜け切っているような、まだまだのような。。

こういう基礎理論は何の学問においても我慢のしどころ。
振り向けば、一番おもしろいところ、なのかもしれませんね。

少しずつ、着実に進んで行こうと思います。

今日はその後、応用講座、症例報告がありました。なので、つづく。。

のDr.BAOでした(^_^)ノ


2015年8月29日土曜日

ペット中医学応用講座「肝・胆の疾患」

本日2015.08.28、ペット中医学応用講座「肝・胆の疾患」 をウェブセミナーで視聴しました。

中医学でいう『肝』と西洋医学の『肝臓』は同じ所と違うところがあります。
中医学の『肝』は疏泄・造血が主な働きとすると、西洋医学の『肝』は物質代謝が主な働き。で、共通するところが、消化と吸収、胆汁の分泌ということになります。

肝炎→肝硬変→肝がんの流れで、それぞれの弁証がどうであり、論治はどうなる、という話の中で、肝がんにならないようにするためには、"健脾利湿"が大切とのこと。
健脾とは、消化器を良い状態にするということで、利水とは"湿"の状態を改善するということ。

バオでも使っていますイスクラ産業の動物用漢方の中で、利胆効果が期待できるのは『通淋』、肝臓保護作用が期待できるのは『西伯利亜』、消化器保護は『三仙』、清熱解毒が期待できるのは『清肌』ということなので、肝・胆の疾患の中でも、様々な病態に応じて、漢方も使い分けることになります。

それと、Dr.BAOがここんとこ非常に興味を持っている『薬膳』に関しては自分で調べましたが、"健脾利湿"の働きのある食材は、空豆とか玉蜀黍(とうもろこし)とかがありますね。他にもあるかもしれないので、また勉強します(`・ω・´)ノ

Dr.BAOはオペも普通にしています(^_^)ゞ
動物さんに負担が少なく、効果が期待できるものは、洋の東西を問わず採り入れているDr.BAOなのです☆

では、お疲れ様でした。

またお会いしましょう\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/♪


2015年8月20日木曜日

VMN Live! 『1.子宮蓄膿症、脾臓腫瘤摘出  2.腰部椎間板ヘルニア  3.猫の上腕骨骨折整復』

本日8/20(木)、VMN Live! 『1.子宮蓄膿症、脾臓腫瘤摘出  2.腰部椎間板ヘルニア  3.猫の上腕骨骨折整復』を視聴しました。

ここのところお世話になっているウェブセミナーでした(^_^)ノ

ここのウェブセミナーの良いところはLive!ということですね。

講師の南先生が手術をしながら解説してくれる、解説してくれながらオペしてくれるというところです。
今日はオペは録画でしたが、例えば質問があれば画面から送信すれば、直接画面の中の南先生が答えてくれるというもの。
今日もいくつか質問しました達郎。

あ、さてー、内容についてですが、

避妊手術をしていない中年期以降のメスのワンちゃん、ネコちゃんには子宮蓄膿症が時々見られます。必ずその病気になるわけではないのですが、中年期以降の未避妊のメスのワンちゃん・ネコちゃんの多くの病気の鑑別リストには必ずこの病気が入ってきます。まあそれだけそこそこ多い病気とは言えます。

脾臓の腫瘤は良性のものから悪性のものまで様々で、術前検査でエコー下での針生検には血管が豊富な臓器なので脾臓はあまり向かない。つまり、お腹開けてみて、肉眼的に異常ならば、脾臓摘出ということになることが多く、その後の病理検査で良性悪性が分かるといったことが多いですね。

腰部椎間板ヘルニア。
ミニチュアダックスの飼育頭数が減ってきていますので、このオペも減ってきています。
ただ、ビーグルやペキニーズにも多い病気ですので、今後なくなることはないのでしょう。
講師の南先生の病院は他院からの紹介症例の多い病院ですし、椎間板物質の突出がCTで確認されれば外科的に摘出するというのが流れになっていて、病態のグレートにかかわらずオペをするとおっしゃってました。
バオでは、やはりグレードを重視します。Ⅰ~Ⅲのグレードは基本的にオペはせず内科的に治療を開始します。グレードが上がっていくような進行症例でなければ、その後治療期間の長短の差はありますが、なんとか回復していますね。グレードⅤはさすがになるべく早く二次病院に連絡してCT検査からオペの予定を組んでもらいます。グレードⅣがよく悩むところです。通常スタンダードな考え方ならオペなのでしょうが、バオでは過去何例かで鍼治療を含めた内科治療で良くなっていますので。ご家族とよく話をして決めさせていただいています。

上腕骨の骨折。
このネコちゃんも外に出て帰ってきたら跛行していた、ということで、交通事故でしょうね。ポメラニアンやヨーキーやその他小型の室内犬ですと圧倒的に前肢の橈骨尺骨骨折が多いと思います。バオでも先日ポメラニアンのオペをしました。
ネコちゃんは室内飼いならば本当に骨折は少ないと思います。あとはマンションのベランダからの落下は気をつけて下さいね(^_^)ノ

ぼちぼち夜が思ったよりも涼しかったりする時期ですね。
日中の暑さとの落差が出てくる時期は、またいろいろ体調を崩しやすくしますね。
かわいいパートナーも、そしてご家族も、お気をつけ下さい(^_-)-☆

ではでは、Dr.BAOでした〜\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/


2015年8月6日木曜日

VMN Live! 『横隔膜ヘルニア整復術、胸腺腫摘出術』

本日8/6(木) VMN Live! 『横隔膜ヘルニア整復術、胸腺腫摘出術』を視聴しました。

横隔膜ヘルニアは先天性、後天性(主に外傷性)があります。

先天性の場合の心嚢横隔膜ヘルニアをバオでも診断したことがあります。ネコちゃんでペルシャでした。引っ越される前だったので、診断まででしたので、その後は分かりません。あまりオペは希望されていませんでした。どうされたかな〜、もうだいぶ前ですが。

外傷性の横隔膜ヘルニアの整復はバオでもそう多くはありませんがあります。
肥満のネコちゃんが高いところから着地したとたんヘルニアになった例もあります。あとは高所からの落下、交通事故などが多いです。
いずれもご家族が少し注意すればもしかすると防げたかも、なことが多いので、何卒よろしくお願いします。

胸腺腫は胸腔の多くは前縦隔にできる基本良性の腫瘍で、成長過程で退縮するべき胸腺が中高齢で腫瘍化したもの。発生部位と大きさによって症状のバリエーションがあり、巨大化すると呼吸困難も起こしますし、切除が難しくなります。
早期発見できれば開胸手術で切除できます。場所と大きさによっては(小さければ)肋間から、大きければ胸骨正中切開が必要になります。

定期的な検査に胸部レントゲン検査を加えるメリットはこういうところにもあるかもしれませんね。

毎日めっちゃ暑いですね(≧_≦)ノ
なのにもかかわらず、病院に動物さんを連れてこられるご家族にはほんと頭が下がる思いなので、それにお応えするべく、ふにゃけはじめた脳みそフル回転でがんばるDr.BAOでした(`・ω・´)ノ

くれぐれも熱中症にはお気をつけ下さい〜\▼・ェ・▼/\=^_^=/〜


2015年7月28日火曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会に参加しました

7/26(日)は、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸に参加しました。

今回も会員の先生の症例発表を中心に、参加者からの質問、そして中医師の先生の解説。

たくさん勉強しました(^_^)ノ

中医学。
従来の西洋獣医学と全く同じ範囲のことを、かなり違った角度からとらえ直す作業。

前にも書きましたが、中医学的な解釈の方がしっくりくる症例も少なくないのです。

中医学においては、違う病気でも症状が同じなら、同じ治療になります。

西洋獣医学的にはそこは非常に違和感があってもおかしくないのですが、Dr.BAO的には、そこはすんなり受け入れられました。

以前から天候がどうのこうのの話は毎日のように診察時にご家族に話していましたし。

ただ、説明が二重になると、だんだん診察時間が長くなるのではと、ちと危惧してはおりますがゞ

いずれ、中医学診断の時間をきちっと設けようと思っています。

そして、予告ですが、明日7/28(火)、ちょっと関連のことを公開する予定です。

乞うご期待\(^_^)/

Dr.BAOでした〜\▼・ェ・▼/\=^_^=/




2015年7月23日木曜日

VMN Live! 『尿管結石および腎盂結石に対する尿管ステント術』

本日7/23(木)、VMN Live! 『尿管結石および腎盂結石に対する尿管ステント術』を視聴しました。

最近、webセミナーが多いですね。こちらも助かります。
夜、診察終わってから、夜間病院などでセミナーがあるのですが、往復クルマを運転したり、お腹減ったまま帰ったら夜中に晩ご飯食べることになって、何回かその後体調を崩すことになったりで、最近夜間セミナーにはよほどのテーマでなければ行かなくなりましたゞ

そのかわり、昼間でも夜診療終わってからでも、院長デスクでMacBookProで視聴できて、お茶も飲んで、お菓子も食べながら(笑)、勉強できてサイコー\(^_^)/ってなわけです。

あ、さてー、本日の尿管ステントですが、尿路外科の最近流行のインターベンション治療ですね。インターベンション治療とは、外科侵襲を少なくして、最小限の切開でカテーテルなどをレントゲン透視下などで血管や尿管などに通して治療すること。

今回のオペではバッチリ開腹して、わかりやすくして? 進めてくれました。

Cアームというレントゲン透視装置を使いながらのオペでした。

Cアーム、高価なんです。ベントレーも余裕で買えるくらいで。

そんな機械を買ったが最後、患者さんへは何らかの形で負担増となるでしょうし、バオでもレントゲンの透視装置はありますが、Cアームはありません。

レントゲンの透視はありますので、気管ステントはできるので、先日東京までドライラボに行ってきたわけです。

一方、近所の北摂ベッツセンターでも最近 気管ステントのオペを受け入れてくれるそうで、自院でするか依頼するか大いに悩み中です。

Cアームがあれば、どこの病院でも尿管ステントのオペが出来るとも限りません。

いずれにせよ、今回の症例のネコちゃんも、もっと積極的に食事管理その他が徹底していれば、こんなややこしい(たぶんしかも高価な)オペを受けなくて済んだんだと思いますので、皆様も、くれぐれも早め早めの対応(動物病院へ)をとっていただいて、処方食などは獣医師の指示の下、くれぐれも自己判断で通販で買うなどということがないようにして下さいね。

Dr.BAOでした(^_^)ノ

クーラーのかけ始めの頃は、人も動物さんも疲れやすくなっています。
あなたのかわいいパートナーをよく観察してあげて下さいね(^_-)-☆


2015年7月13日月曜日

WJVF 第6回大会に参加して

7/12(日)はWJVF(WEST VETERINARY FORUM 2015)に参加しました。

充実した一日でした。

最近はなかなか土日とか金土日とかの学会・セミナーには参加しにくい状況(病院が)なので、日曜一日参加がほとんどです。それだけに集中します。

本日は、
「体液を極める: 胸水・腹水ー貯留液の評価ー」
「猫の黄疸を鑑別する」
「犬の特発性てんかんの治療」
「獣医再生医療シンポジウムin WJVF2015」
「トイプードルの整形外科疾患」
以上のテーマを聴講しました。

胸水・腹水は日常よく診る病態ながら、診断の最終の詰めの段階で悩むことも少なくありません。が、講師の平田先生がかなりクリアにさせてくれました。

猫の黄疸も確かに詰めの段階で悩むことも少なくない病態です。
が、これも講師の小出先生(大学の超優秀な後輩)がさすがの講演でした。

犬のてんかん。60~70頭に1頭の割合で罹患するといわれています。
ということで、バオでも開業以来、誰かがてんかんの治療を受けておられる、という状況です。最近、新しい抗てんかん薬が出来て、新しい流れになってきました。ということで、ちゃんと流れについて行くべく、ポイントおさえてきました。

Dr.BAOは日本獣医再生医療学会の会員ですが、学会の中の学会みたいなセッションでした。獣医再生医療の現場での問題点、今後の展望のようなシンポジウムで、面白かったです。

最後は休憩挟んで3時間の長丁場。
トイプードルの整形外科疾患。なぜトイプードルか? 飼育頭数が急に増加した犬種は、その後様々な先天的な問題が起こる可能性が高い、という講師の陰山先生の視点。確かにシベリアンハスキーしかり、ゴールデンしかり、チワワしかり。。。
バオでもトイプードルでの膝蓋骨脱臼は多いですね。橈尺骨骨折のプレーティングもしましたし。

その、最後のセッションの間の休憩が少し長かったので、会場のニューオータニのカフェでカプチーノとしゃれ込んでみたものの、会場に財布を〜忘れた〜Dr.BAOでしたorz...
必死でメールして、病院スタッフに助けてもらいまちた(^_^;)ゞ

それにしても暑い大阪でした。

皆さん&あなたのかわいいパートナーも、くれぐれも熱中症にはお気をつけくださいね。

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛

2015年7月10日金曜日

VMN Live! 『皮下膿瘍及び瘻管切除』

7/9 VMN Live! 『皮下膿瘍及び瘻管切除』を視聴しました。

膿瘍は膿がたまった袋状の病巣のことで皮下に多く見られます。

傷からの感染(咬傷など)が多いのですが、他の原因もあります。
治りにくいものは要注意です。
単純なかまれ傷でも歯が中に残っていたり、今回のように竹串が刺さっていたり、、。

培養検査で効く抗生剤を見つけて集中的に使ったり、レントゲンやエコー検査でその他の異常を探ったり、よほど込み入ったものはCTが必要になるかもですが、そんな風にして原因を探り、それでも分からなければ、外科でアプローチ。

バオでもいままで、この瘻管には何例か苦労しました。
他院で絹糸で卵巣を結紮した避妊手術後の瘻管は結局両側に瘻管が出来て、開腹して左右の結紮してある絹糸をとったら治った例や、胸部側面の瘻管は胸膜ギリギリに小さな異物があって開胸を免れた例や、過去他院で行った脱臼整復オペのピンがだんだん抜けてきた例や、なんやかやもっといろいろありますね。

外科をする前に、できるだけ原因を見つけておかなければと、思った次第です。
(今回のLiveのオペでは、開けてから竹串だと分かったようですので。。。)

何にしても早期発見・早期治療が大切なのは言うまでもありません。

変だな、と思われたら、できるだけ早く動物病院へ行きましょう\▼・ェ・▼/\=^_^=/

ということで、Dr.BAOでした(^_^)ノ゛

2015年7月6日月曜日

ペット中医学講座「気血津液と気血津液弁証」

ペット中医学講座「気血津液と気血津液弁証」のWEBセミナーを視聴しました。

JPCM日本ペット中医学研究会のWEBセミナーは会員はいつでも視聴でき、いつでも繰り返し勉強できるようになっています。これは非常に良心的。

今回のテーマである「気血津液と気血津液弁証」は中医学の基礎理論の中でも重要な位置を占めるもので、この理解なくして中医診療はできません。

Dr.BAOもJPCMのWEBセミナーや中医学の書籍などで何度も何度も基礎を勉強しています。はじめはその世界観をつかむまでがなかなかでしたが、そこに入っていくと、ひとつひとつのことがすーっとつながり始め、、でも、基礎の書籍はいつもそばに置いて、ことある毎に見るという習慣にしています。

今まで30年以上やってきた西洋医学とは違う世界観。おもしろいんですよ、これが。

そして、西洋医学の理論ではなんかしっくりこなかった病気が、中医学的なアプローチの方がしっくりくることもあったりして。

奥深いのであります。

なので基礎は大切。

楊達老師〜m(_ _)mははーっ

Dr.BAOでした。m(_ _)mへへーっ

2015年6月30日火曜日

ペット中医学講座「瘀血と活血化瘀(おけつとかっけつかお)」 講師:鄒大同中医師

ペット中医学講座「瘀血と活血化瘀(おけつとかっけつかお)」 WEBセミナーを視聴しました。講師はイスクラ産業の鄒大同中医師。

Dr.BAOも会員のJPCM日本ペット中医学研究会のWEBセミナーを視聴しました。
これは昨年あったものでして、会場が東京で、都合で行けなかったものです。

瘀血おけつ、これは難病治療のもう一つのカギといわれているもので、今月号の『中医臨床』でも特集されていました。

瘀血の病因・病機・症状・治療について、実験例もまじえながらの講義でした。

バオでも使っていますイスクラ産業の動物用漢方の中にも、活血化瘀の効果が期待できるものもあります。
イスクラ産業の動物用漢方は組み合わせると相乗効果が期待できるものも少なくありません。
が、如何せん、それだけコストはUPしてしまいますが。(そんなに高価でもないですが、、、)

でも、場合によっては、他の西洋医学的な薬剤があまり当てはまらないケースもあったり、西洋医学的な薬剤が使いづらいケースもあったりで、そういう場合はDr.BAOは診察中に、そのあたりの話をボソボソと始めることになります。

治療の ONE MORE"選択肢" としての中医学に、Dr.BAOは今めっちゃチカラを入れています!

というところで、Dr.BAOでした(^_^)ノ

バオ動物病院の中医学






『新薬を含めた最新麻酔管理とペインコントロールの実際』学際セミナー動画セミナー

『新薬を含めた最新麻酔管理とペインコントロールの実際』学際セミナー動画セミナーを視聴しました。

少し前にあったセミナーで、会場に行けなかったので、動画配信を申し込み、視聴期限6/30ギリギリでちゃんと視聴しました(^_^;)ゞ

講師はDr.BAOの師匠の息子さん。
いろいろ感慨深いです−。
Dr.BAOが大学を出てすぐ研修に行っていた病院の院長のご子息ですから。
午後、小学校から帰ってきた○○くんを同僚とちょっとだけかわいがってあげたり、、。
決していたぶったりはしておりませんよ、決して。。

あ、さてー、今回の内容『新薬を含めた最新麻酔管理とペインコントロールの実際』は、最近少なくないテーマですね。
麻酔管理は昔から学会などで手術の発表なのに、麻酔はどうしましたか?という質問はよく出ていました。それだけちゃんとしたセミナーがなかったということです。
麻酔薬の安全性も30年前とは比較になりませんし、麻酔器やモニター機器の精度も雲泥の差です。そしてさらに、こういうセミナーが頻繁に行われるようになったと。
(ここでBAOのCM。バオでは、麻酔器はドレーゲル FABIUS PLUS、麻酔モニターは動物用生体情報モニター AM130を使用して、より安全度の高い麻酔を目指しています)

安全な麻酔が望ましいことは言うまでもありません。

ただ、講師の先生もおっしゃるように、これで大丈夫という麻酔薬、麻酔のプロトコールはない、いつも細心の注意を払うべしと。
精度は上がりこそすれ、100%ということは臨床ではありえません。
それぞれの場面でわれわれ医療従事者が100%以上のチカラを発揮してこその安全・安心であることを再認識した次第です。

それと、痛みに対する考え方も昔とはだいぶ変わりました。
昔は痛みそのものは自然のギプスだからと、動物さんには特に何も処置しなかった時代もあります。
今は痛みをとってあげることは非常に重要な治療要素となっています。

手術中も様々な変化が痛みに伴うもので、麻酔深度を上げずに鎮痛処置で乗り越えた方が安全度も高まるし、何より動物さんのためであるということも再確認。

これからはますますどんどんwebセミナーが多くなる気がします。何より便利だし(^_-)-☆

講義ありがとね、○○くん!  笑
しかし、感慨深いわ、、マジで、、。(T^T)ウウッ リッパニナッテ...

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛

2015年6月25日木曜日

VMN Live! 『腹腔内の由来不明の巨大シスト摘出手術』

本日6/25(木) ウェブセミナーのVMN Live! で『腹腔内の由来不明の巨大シスト摘出手術』を視聴しました。

講師の先生の病院にはCTがあって、事前にCTを撮って、腫瘤の由来(出所)を把握してオペを開始するのですが、今回はそれがはっきりしなかったけれど、進めていった症例です。

結局、肝臓の尾状葉由来だったようで、しかもその先端から出来た巨大球形腫瘤だったので、切除が案外簡単だったようです。

大きい血管が取り込まれていたりしたらどうしようとの思いがありますから、バオでも、エコーで見切れない腹腔内腫瘤は北摂ベッツセンターでCTを撮ってもらいます。

前にも書きましたが、バオには (COVIDIEN ForceTriad) がありますので、腫瘤周辺の癒着剥離や、そこそこの血管なら結紮しなくてもシーリングできますので、かなり時間短縮になります。

ま、しかし、由来不明なものは、詳しい事前検査は必須でしょうね。

巨大なものになってから気づくということがないように、ご家族も我々も気をつけてあげなければならないですよね。

ではでは、Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛



2015年6月9日火曜日

JAHAインターネットライブセミナー「知っておくべき跛行診断 特別編」

JAHAインターネットライブセミナー「知っておくべき跛行診断 特別編」を只今視聴いたしました。

もうどこもかしこもwebセミナーです。

いいんです。なかなか夜、診療終わってからセミナーに出向くことはできにくいですし、病院の院長デスクのMBP(MacBookPro)で視聴可能なんて、ありがたい話です。

今日のセミナーはライブですが、いつでも見れるセミナーもあります。
が、やはりライブの方が見る気がします。いつでも見れる は いつまでも見ないにつながりますんでゞ苦笑

今回の内容もよかったです。
跛行(はこう。びっこは差別用語ですからね(^_^))している時に、何をどうみていけばいいのか、ポイントというか要点だけですが、わかりやすい解説でした。

やはり、すぐレントゲン、ではなくて、触ったり、曲げたり伸ばしたり、歩かせたりして、診るべきポイントをぐっと絞ってからのレントゲン検査と講師の先生もおっしゃってました。

明日からの診療に役立ってくれそうです(^_^)

Dr.BAOでした〜▼・ェ・▼=^_^=

2015年5月24日日曜日

『犬猫における頭蓋内疾患の診断と治療』セミナー

本日は『犬猫における頭蓋内疾患の診断と治療』セミナーに参加しました。

講師は日獣大の長谷川先生。ミッチー似の先生でした。

さて、ミッチーの講義はとてもよかったです。

内容は、脳疾患の診断に始まり、認知機能障害、水頭症、キアリ様奇形、COMS、脳腫瘍、てんかん、脳炎、前庭障害、頭部外傷、脳血管障害など。一日のセミナーとしてはモリモリ沢山でした。

ここで提案です。
神経障害かなと思われる症状をあなたのかわいいパートナーが示しているとしたら、それをぜひ携帯・スマホなどの動画に撮って診察時に獣医師にお見せください。(バオでは私に)
神経症状は、来院時に特徴的な症状を示していないこともあり、大いに診断の参考になり得ます。
そして、撮影を経時的に続けることで、症状の改善の度合いも比較できます。
診察時のバタバタでは見逃しがちな細かい症状も繰り返し見ることで見つけることもできるかもしれません。

今日の講演では、各論もさることながら、診断の段階で、非常にスリリングなパズルを解くようなおもしろさを脳神経疾患において感じました。
現場での一例一例が自分にとってのチャレンジだと、明日からまた新鮮な気持ちで取り組めそうです。

ミッチー、ありがとー (笑)

失礼しました。
Dr.BAOでした〜(^_^)ノ

2015年4月19日日曜日

知って得するセミナー<みんなの疑問解消編>『神経リハビリテーション』

4/19(日)は自宅で視聴できるwebセミナー(最近流行でこれまた増加ちうで大変ゞ笑)で、"知って得するセミナー<みんなの疑問解消編>『神経リハビリテーション』"を視聴しました。

神経リハビリテーション。
すぐに思い浮かぶのは椎間板ヘルニア。人間と違いワンちゃんの脊髄神経はかなり後方まで太いので、圧迫を受けた際の障害の出方が比較的重度になるわけです。

バオではオペ後のリハビリテーションも行いますし、グレードが中程度までは鍼治療、レーザー照射、漢方を中心にした薬物療法、そしてマッサージや屈伸運動や歩行補助などのいわゆるリハビリテーションを併せて行って治療することもあります。

セミナー中に紹介されたヒトの医療で使われ始めたHALというロボットスーツが、そのうち動物医療の分野でも使われ始める日が来るかもしれませんね。

本当の意味での予防医学がもっともっと発展して、いつかは到達する死の瞬間から時間を逆回しにして、今、何ができるのか、何をした方が良いのか、そういうご提案をご家族にどんどんできるようになるといいなと、最近、治療を中心にしたセミナーを聴く度に思います。もちろんそれ(治療)も大切ですけどね。再生医療などにも注目しています。

これからジワジワ、日常の診療の場で、そのあたりのことをお話していくよう努力・研鑽を続けて参ります✍(`・ω・´)

では今日はここらで失礼します。

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛


2015年4月17日金曜日

コーヒーブレイクまたはナイトキャップ

ちょっと間が空きましたね。

春は我々開業獣医師はいろいろバタバタです。
狂犬病予防注射、フィラリア検査などなど。

ということで、セミナーや学会もこの時期はあまりありません。
(Dr.BAOもとてもそれだけのチカラが週末には残っていません笑)

でも、もちろん新しい専門書や専門雑誌は出ますし、最近はいろいろwebセミナーも流行です。

体力が続く限り勉強し続けなければならない定めなのですorz…w

また近々、ブログ更新致します。

しばし待たれよ(^_^)ノ

皆さまも体調などにお気を付け下さい。

Dr.BAOでした。

2015年3月31日火曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会に参加しました

3/29(日)は、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸に参加しました。

日本ペット中医学研究会には一昨年の年末に入会し、それ以来イスクラ産業さんの動物用漢方を診療に応用するようになりました。

きっかけはあるセミナーによくある関連企業の展示としてイスクラ産業さんが来ていたことからです。

津○の漢方などを動物にも応用している先生は以前からいましたが、それをやり始めるとひとりで通常の西洋医学と漢方・鍼灸の両方を実践していくことはとてつもないことに思われ、踏み込めずにいました。鍼治療はそれまでもいろんなケースで行ってはいましたが。

イスクラ産業さんの動物用漢方は錠剤の中にいろいろ生薬が処方されていて、動物への応用が非常に合理的に思え、これなら使える! と、日本ペット中医学研究会に入会し、それ以来イスクラ産業さんの動物用漢方を臨床に応用しています。

で、年に3回ほど関西地区の症例検討会が神戸であり、今回も参加しました。
この会のすごくイイところは、みんなで共に勉強し、動物たちを助けていこうとする方向性が非常に狭く一致していることだと思います。
通常の西洋医学の獣医学のセミナーでは感じられない暖かな感じがするのです。
中医学も医学ですから科学なのですが、西洋医学にはないアタマで考えるだけでなく、ココロがそこに必ず関与している気がするのです。

症例を会員が報告し、それに対して質問や意見をみんなが述べ、最後に本場中国の中医師の先生が総括して、そこから深めた解説をして下さる、というスタイルです。
その解説が毎回すごく勉強になります。

わたくしDr.BAOはイスクラ産業さんの動物用漢方を使い始めて、中医学の勉強に超加速がかかり、めっちゃ中医学の専門書(人医領域)を読みました。
それでも、毎回、奥が深いなぁ、とまだまだ感に愕然とします。
でも、我々のやったろやないか力(りょく)はまさにその愕然・落胆が原動力になりますし、実際失敗したわけでなく、アタマの中でのシミュレーションにズレがあることから発するわけで、精神衛生上もそんなに悪いことではないですし。

いままで35年以上西洋獣医学を勉強し、これからは中医学と並行して引き続き勉強していこうと思います✍(`・ω・´)キリッ☆

では、では。

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛

2015年3月19日木曜日

VMN Live! 「前縦隔の異所性甲状腺癌」「膣の平滑筋腫」

3/19(木) ウェブセミナーのVMN Live!で「前縦隔の異所性甲状腺癌」「膣の平滑筋腫」のオペを視聴しました。

腟の平滑筋腫は良性の腫瘍で、摘出時は比較的癒着が少なく、ポロンと取れる感じです。
今回のケースでは排尿困難という症状でしたが、場所やその大きさによって症状は様々で無症状のこともあります。

前縦隔は胸腔の心臓の前方です。そこの腫瘍を取るとなると当然開胸手術になります。
開胸手術は開腹手術より呼吸管理などが複雑になりますが、それほど特殊な事ではありません。ただ、腫瘍の大きさによっては、胸骨正中切開が必要になります。
今回の腫瘤も血管の侵入が多くあり、止血に苦労していました。そこでもピンセット型の電気メス(バイポーラ)が活躍していました。あと綿棒も癒着をはがす際にはことのほか役に立つのです(腹腔でも)。

開業していて、日常自分ですべての病気に遭遇する人はまず居ないと思います。
見聞を広げ、いざという場合に備えることが重要だと思います。

近頃はややこしい症例を全部外部に丸投げする病院が増えつつあると聞きます。
トラブルを避けるためだとか、ま、いろいろ理由はあるでしょうが、患者さんがあちこち行くことになり、何より動物にとっていかがなものかと思うこともあります。

バオでも特殊なオペは外部委託致しますが、できるだけ多くのオペを自院で行う努力はこれからも怠らないようにしたいと思います。

では、また。

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛


2015年3月15日日曜日

『脳神経学』セミナー

3/15(日) 『脳神経学』セミナーに参加しました。
今回は日本動物病院会のなので、名古屋でした。(はじめてiPhoneからの投稿なのです)
さて、最近恒例の日曜だけ参加ですが、今日の内容はけっこう面白かったです。神経疾患は姿勢や外観や歩様によく特徴があらわれます。
とにかくいろいろビデオで症例を見せてくれて、その後解説してくれる式でした。
自分の中で解答し正解もあればハズレも囧rz
でもだからこその勉強。
今度は間違わへんで(๑˃̵ᴗ˂̵)و 

今はのぞみの中。
一生勉強。
選んで後悔のない道。なんちゃって。

では、また。

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ


2015年3月12日木曜日

VMN Live! 「脾臓摘出および前立腺バイオプシー」

3/12(木)、Veterinary Medical NetworkのライブオペセミナーVMN Live!の「脾臓摘出および前立腺バイオプシー」を視聴しました。

脾臓の摘出は腫瘍などでバオでも時々あります。
バオにはリガシュア((COVIDIEN ForceTriad))というベッセルシーリングシステムのオペの機械がありますので、比較的短時間に安全に脾臓摘出ができます。

前立腺のオペはそう多くはありませんがあります。
今回のライブでも、大きな前立腺を取らずにバイオプシーだけ行っていました。
前立腺はオスにだけあり、膀胱の出口に尿道を取り巻く形で存在しています。
去勢をしていないオスの中高齢には単純な前立腺肥大がよくみられます。
中を通っている尿道や、背側にある直腸を圧迫し、排尿困難や排便困難を起こすことがあります。
オスの去勢はこの前立腺のトラブルや肛門周囲の腫瘍やヘルニアを未然に防ぐことができるだろうオペです。
去勢をしていないオスのワンちゃんは一度ご検討下さい(^_^)

では、また。

Dr.BAOでした〜。

2015年3月1日日曜日

災害発生時の動物医療を考える 〜福岡VMATの活動〜

3/1(日)はPEPPY ACADAMIC FESTA2015 の中の"災害発生時の動物医療を考える 〜福岡VMATの活動〜"を聴講してきました。

災害とは、から始まり、大災害時の人や動物がどうなったか、どういう傾向が見られたか。
そして、そういう過去の事例から学ぶことは何か。

そういうことをふまえ、簡単なワークショップで、大阪に大地震が起きた時にどうするかを時系列的に書き出して、班ごとにブレストして発表。

福岡VMATの紹介。
活動内容などの報告。

そして講師の先生の思いを最後にお聞きした。


講師の船津先生は鳥取大学の先輩。
今は世代交代して自分の病院の相談役をしているらしい。(裏山杉)
私のことも覚えていてくれて、「いつも大阪のセミナーなどで前の方で熱心に聴いてますね」とおっしゃっていただきましたゞ☆

私は大阪府獣医師会ART(animal release team)の一隊員です。(現在5名、ゴレンジ、、)
大阪府で何かあった時、隊長を中心に大阪府の動物医療態勢を整える重責をになっております。
そういう関係で、今日はこのセミナーだけを聴きにいきました。

いくつかの重要なヒントをいただきましたっ\(^_^)/

船津先生が最後に紹介された相田みつをの詩にちょっとグッときたので、ご紹介を。

受身

柔道の
基本は受身
受身とは
ころぶ練習
まける練習

人の前にぶざまに
恥をさらす稽古

受身が身に
つけば達人

まけることの尊さが
わかるから

みつを


災害は起こらないに越したことはありませんが、万が一の時に慌てず、ひとつでも多くの命を守るためには、いかに平常時にできることをちゃんとやっておくかにかかっています。
そのために少しずつ、動物と暮らしておられる市民の方々も巻き込んで、来るならどんと来い状態を作っていかなくてはなりません。

災害が来ないよう祈りつつ、また仕事が増えそうな、予感)゜O ゜(キャーッ

では、また。

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛


2015年2月27日金曜日

VMN Live!「断脚術(右足根部に発生した肥満細胞腫)」

2/26(木)はインターネットセミナーのVMN Live! で「断脚術(右足根部に発生した肥満細胞腫)」を視聴しました。

最近バオでは断脚はあまりないオペですが、悪性腫瘍などの場合、やむなく断脚をおすすめする場合があります。

四足歩行の動物さんは脚を1本切断しても、案外器用に歩行できるものです。
ただ、やはり1本脚を失うことでもありますので、ご家族と十分話し合い、その動物さんにとってベストな方法、ご家族の納得度の最も高い方法を選んでいければとバオでは思っております。

今日のオペは大腿骨の途中からカットする方法でしたが、バオでは多くのケース、関節でカットしております。それぞれの長所短所がありますが、骨を途中でカットする疼痛やオペ後の断端の様子などからそうしております。

ただ、ほんと最近は断脚のケースが減ってはいます。

でも、できるだけ二次病院に回さなくて済むように、バオでできることを少しでも広げて、ご利用いただく患者様方の利便性が図られますように、こういうセミナーも聴講しております✍(`・ω・´)☆

では、また。

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛

2015年2月15日日曜日

視て聴いて理解する 呼吸器疾患 実践編

2/15(日) 、視て聴いて理解する 呼吸器疾患 実践編 のセミナーに参加しました。

講師は日獣大の藤田先生。

内容は、
犬の慢性気管支炎(CCB)
気管支拡張症
肺気腫
猫喘息
細菌性肺炎
肺炎・肺水腫・肺腫瘍の鑑別
その他珍しい症例

でした。

1日通して日本人講師、の良いところ。豊富な内容でした。
(外国人の講師は通訳が入る分、時間に対して内容半分にならざるをえないんですよ)

開業当時の約30年前は、1日バッチリ講義ができる日本人の先生はなかなかいなかったのです。外国の先生のセミナーが圧倒的に多かったわけです。最近は国内の優秀な若い講師の先生がどんどん出てきていて、その恩恵も受けやすい良い環境ですね。(若いせんせ裏山笑)

さて、バオにはここのところ呼吸器疾患の動物さん特にネコちゃんが多く来院され、それぞれの症状が軽くなく、頑張ってくれているケースもあり、悲しい結果もありました。
すべての症例を助けることはできなくても、可能性があればそれを最大限伸ばす努力はしなくてはならない。昨日分からなかったことが明日は分かるかもしれない。そんな思いで今日のセミナーに参加しました。
当然、講師への質問も3回もしました笑
助けられなかった動物たちの顔が浮かんできて、昼食後のスリーピータイムも全く眠くありませんでした。
✍(`・ω・´)☆キリッ

明日からの診療もがんばりますっ(`・ω・´)ゝ

ではでは〜

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛


2015年2月5日木曜日

VMN Live! … Dr.BAOが会員のveterinary medical networkのウェブセミナー 

2/5(木) は診察終了後、VMN Live! 視聴しました。
本日の症例は『膀胱腫瘍が原発と思われる犬の両側腸骨リンパ節郭清手術』でした。

膀胱の腫瘍は犬だけでなく猫でもみられます。
出血性膀胱炎のような症状で、抗生剤、消炎剤、止血剤などの治療では完治せず、そうこうしているうちに今回の症例の様に近隣のリンパ節に転移することもあるわけです。

バオでも全症例で初診時にエコー検査まではしませんが(他院からの転院症例などはしますが)、治りにくいと思ったら膀胱、腎臓、尿管、尿道のエコー検査をします。
膀胱粘膜の異常が疑われたら、場合によってはカテーテルでその部位の細胞吸引→細胞診をします。
細胞診をセンターに依頼し、結果によって内科・外科治療のご相談をします。

今日のセミナーでも講師の南先生が「扁平上皮癌は100%取れないなら、外科はやめたほうがいい」と言っていました。

以前ダックスで膀胱三角という尿管が入り込む場所に腫瘍(扁平上皮癌)がみられ、これは取り切れないから内科でいきましょうとご説明したのですが、切ってくれる病院があるからと転院されました。とても残念でしたし、そのワンちゃんのその後もとても心配でした。

最終的にはご家族の意向で事は進むのですが、その場合も、あまり理にかなっていない場合はこちらの考えを述べさせていただきます。でも、最終的にはご家族の考え優先です。どんな場合も。

間違ったことをおすすめしないようにするためにも、日々正しいことは何か、日進月歩変化(あえて進歩とは申しません)する獣医学についていくために、我々は勉強し続けなければなりません。

お疲れ様です!

Dr.BAOでした〜(^_^)ノシ


2015年2月2日月曜日

知って得するセミナー<みんなの疑問解消編>『エキゾチック科』

2/1(日)はセミナーから帰って、自宅で今度はウェブセミナーというセミナー漬けでした笑

ウェブセミナーはエキゾの話。

ウェブセミナーの良いところは、スライドとか出してもらった際にiPhoneで撮っておけるってとこでしょうか。セミナー会場は基本撮影録音禁止ですから。

ということで、撮りまくりでした笑

 ●カメってどうやって甲羅開いて手術するの?
   ●ウーパールーパーやカエルの投薬はどうするの?
   ●ハムスターの骨折の対応はどうするの?
   ●ウサギの前庭症状の原因はどうやってしらべるの?
   ●フェレットのインスリノーマの診断と治療はどう
    するの?


以上のような内容で盛りだくさんでした。ふぅ。

バオでは現在、両生類(カエルさんなど)の診療はしておりませんが、今回のセミナーで、診療再開の目処が立った様な気がします。

もう少しお待ち下さい(^_^)乞うご期待☆

内分泌疾患に対する救急獣医療の実際

2/1(日) は、『内分泌疾患に対する救急獣医療の実際』セミナーに参加しました。

  1. 糖尿病性ケトアシドーシス
  2. 副腎皮質機能低下症
  3. 低血糖
  4. 低カルシウム血症
以上のような内容でした。

糖尿病はそう珍しくない病気ですが、それが進行悪化すると糖尿病性ケトアシドーシスになります。かなり精力的な治療が必要になり、入院も長くなるかもしれません。命に関わる場合もあります。
糖尿病は多飲多尿などの症状はありますが、初期から中期までは食べて飲んで元気そうにしていて病気には思わず、進行させてしまうことが少なくありません。
トイレの尿の量が多いなあと気になったら、1度動物病院で検査を受けられることをおすすめします。

ちなみに多飲多尿はその他、腎疾患、肝疾患、生殖器疾患、他の内分泌疾患などでも起こりますので、それらの鑑別も大事です。

副腎皮質機能低下症(アジソン病)は、小型犬に多く、なんとなく元気食欲がない、ストレスに弱く、消化器症状(嘔吐・下痢)がみられる、なんていうあまり特徴的ではない症状なので、ホルモンの検査などをしないと単なる胃腸炎と診断される場合もでてきます。
副腎クリーゼという状態は救急疾患で、急速な点滴、ステロイドホルモンの投与など必要な治療を進めていかなければなりません。

低血糖は小型犬の幼犬などには食事の間隔が空いたりしても発現しますが、あとはインスリノーマという膵臓のβ細胞の腫瘍でも起こります。
幼犬は肝臓にグリコーゲンという形で貯蔵することがまだうまくできないので、食べて遊んで寝てというリズムが乱れると低血糖を起こしやすいのです。

低カルシウム血症でも痙攣が起こります。
妊娠授乳期のメスでなければ、原発性上皮小体機能低下症であることが多いです。
ただ、その他の疾患でも二次的に低カルシウムになるものもけっこうありますので、やはり鑑別が大切です。

検査が多くなることは好ましいことではありませんが、どうしてもの検査は、バオでも十分ご説明の上、進めていった方が良いと思っております。

Dr.BAOでした(^_^)ノシ

2015年1月26日月曜日

日本獣医がん学会

1/25(日)は日本獣医がん学会 12会学会に参加しました。

メインテーマは副腎腫瘍。

司会の先生が、「今日は1日副腎漬けですねー」とか、、、(^_^;)ゞ

さて、そういうことで副腎腫瘍についての内科・病理・外科などを勉強しました。

午後のセッションは眼科腫瘍。

眼に関する腫瘍学の内科・病理・外科を勉強しました。
眼科に関しては、眼瞼や角膜のオペまではバオで行う事が多いですが、眼内の腫瘍を眼球摘出せずに部分的に摘出するとなると、眼科専門医に依頼することになりますね。
バオのある大阪・北摂には、幸い眼科専門医がふたりおられるので、大変ラッキーだと思います。何も無いことが一番ですけどね(^_-)-☆

Dr.BAOでした〜(^_^)ノシ