2015年2月27日金曜日

VMN Live!「断脚術(右足根部に発生した肥満細胞腫)」

2/26(木)はインターネットセミナーのVMN Live! で「断脚術(右足根部に発生した肥満細胞腫)」を視聴しました。

最近バオでは断脚はあまりないオペですが、悪性腫瘍などの場合、やむなく断脚をおすすめする場合があります。

四足歩行の動物さんは脚を1本切断しても、案外器用に歩行できるものです。
ただ、やはり1本脚を失うことでもありますので、ご家族と十分話し合い、その動物さんにとってベストな方法、ご家族の納得度の最も高い方法を選んでいければとバオでは思っております。

今日のオペは大腿骨の途中からカットする方法でしたが、バオでは多くのケース、関節でカットしております。それぞれの長所短所がありますが、骨を途中でカットする疼痛やオペ後の断端の様子などからそうしております。

ただ、ほんと最近は断脚のケースが減ってはいます。

でも、できるだけ二次病院に回さなくて済むように、バオでできることを少しでも広げて、ご利用いただく患者様方の利便性が図られますように、こういうセミナーも聴講しております✍(`・ω・´)☆

では、また。

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛

2015年2月15日日曜日

視て聴いて理解する 呼吸器疾患 実践編

2/15(日) 、視て聴いて理解する 呼吸器疾患 実践編 のセミナーに参加しました。

講師は日獣大の藤田先生。

内容は、
犬の慢性気管支炎(CCB)
気管支拡張症
肺気腫
猫喘息
細菌性肺炎
肺炎・肺水腫・肺腫瘍の鑑別
その他珍しい症例

でした。

1日通して日本人講師、の良いところ。豊富な内容でした。
(外国人の講師は通訳が入る分、時間に対して内容半分にならざるをえないんですよ)

開業当時の約30年前は、1日バッチリ講義ができる日本人の先生はなかなかいなかったのです。外国の先生のセミナーが圧倒的に多かったわけです。最近は国内の優秀な若い講師の先生がどんどん出てきていて、その恩恵も受けやすい良い環境ですね。(若いせんせ裏山笑)

さて、バオにはここのところ呼吸器疾患の動物さん特にネコちゃんが多く来院され、それぞれの症状が軽くなく、頑張ってくれているケースもあり、悲しい結果もありました。
すべての症例を助けることはできなくても、可能性があればそれを最大限伸ばす努力はしなくてはならない。昨日分からなかったことが明日は分かるかもしれない。そんな思いで今日のセミナーに参加しました。
当然、講師への質問も3回もしました笑
助けられなかった動物たちの顔が浮かんできて、昼食後のスリーピータイムも全く眠くありませんでした。
✍(`・ω・´)☆キリッ

明日からの診療もがんばりますっ(`・ω・´)ゝ

ではでは〜

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛


2015年2月5日木曜日

VMN Live! … Dr.BAOが会員のveterinary medical networkのウェブセミナー 

2/5(木) は診察終了後、VMN Live! 視聴しました。
本日の症例は『膀胱腫瘍が原発と思われる犬の両側腸骨リンパ節郭清手術』でした。

膀胱の腫瘍は犬だけでなく猫でもみられます。
出血性膀胱炎のような症状で、抗生剤、消炎剤、止血剤などの治療では完治せず、そうこうしているうちに今回の症例の様に近隣のリンパ節に転移することもあるわけです。

バオでも全症例で初診時にエコー検査まではしませんが(他院からの転院症例などはしますが)、治りにくいと思ったら膀胱、腎臓、尿管、尿道のエコー検査をします。
膀胱粘膜の異常が疑われたら、場合によってはカテーテルでその部位の細胞吸引→細胞診をします。
細胞診をセンターに依頼し、結果によって内科・外科治療のご相談をします。

今日のセミナーでも講師の南先生が「扁平上皮癌は100%取れないなら、外科はやめたほうがいい」と言っていました。

以前ダックスで膀胱三角という尿管が入り込む場所に腫瘍(扁平上皮癌)がみられ、これは取り切れないから内科でいきましょうとご説明したのですが、切ってくれる病院があるからと転院されました。とても残念でしたし、そのワンちゃんのその後もとても心配でした。

最終的にはご家族の意向で事は進むのですが、その場合も、あまり理にかなっていない場合はこちらの考えを述べさせていただきます。でも、最終的にはご家族の考え優先です。どんな場合も。

間違ったことをおすすめしないようにするためにも、日々正しいことは何か、日進月歩変化(あえて進歩とは申しません)する獣医学についていくために、我々は勉強し続けなければなりません。

お疲れ様です!

Dr.BAOでした〜(^_^)ノシ


2015年2月2日月曜日

知って得するセミナー<みんなの疑問解消編>『エキゾチック科』

2/1(日)はセミナーから帰って、自宅で今度はウェブセミナーというセミナー漬けでした笑

ウェブセミナーはエキゾの話。

ウェブセミナーの良いところは、スライドとか出してもらった際にiPhoneで撮っておけるってとこでしょうか。セミナー会場は基本撮影録音禁止ですから。

ということで、撮りまくりでした笑

 ●カメってどうやって甲羅開いて手術するの?
   ●ウーパールーパーやカエルの投薬はどうするの?
   ●ハムスターの骨折の対応はどうするの?
   ●ウサギの前庭症状の原因はどうやってしらべるの?
   ●フェレットのインスリノーマの診断と治療はどう
    するの?


以上のような内容で盛りだくさんでした。ふぅ。

バオでは現在、両生類(カエルさんなど)の診療はしておりませんが、今回のセミナーで、診療再開の目処が立った様な気がします。

もう少しお待ち下さい(^_^)乞うご期待☆

内分泌疾患に対する救急獣医療の実際

2/1(日) は、『内分泌疾患に対する救急獣医療の実際』セミナーに参加しました。

  1. 糖尿病性ケトアシドーシス
  2. 副腎皮質機能低下症
  3. 低血糖
  4. 低カルシウム血症
以上のような内容でした。

糖尿病はそう珍しくない病気ですが、それが進行悪化すると糖尿病性ケトアシドーシスになります。かなり精力的な治療が必要になり、入院も長くなるかもしれません。命に関わる場合もあります。
糖尿病は多飲多尿などの症状はありますが、初期から中期までは食べて飲んで元気そうにしていて病気には思わず、進行させてしまうことが少なくありません。
トイレの尿の量が多いなあと気になったら、1度動物病院で検査を受けられることをおすすめします。

ちなみに多飲多尿はその他、腎疾患、肝疾患、生殖器疾患、他の内分泌疾患などでも起こりますので、それらの鑑別も大事です。

副腎皮質機能低下症(アジソン病)は、小型犬に多く、なんとなく元気食欲がない、ストレスに弱く、消化器症状(嘔吐・下痢)がみられる、なんていうあまり特徴的ではない症状なので、ホルモンの検査などをしないと単なる胃腸炎と診断される場合もでてきます。
副腎クリーゼという状態は救急疾患で、急速な点滴、ステロイドホルモンの投与など必要な治療を進めていかなければなりません。

低血糖は小型犬の幼犬などには食事の間隔が空いたりしても発現しますが、あとはインスリノーマという膵臓のβ細胞の腫瘍でも起こります。
幼犬は肝臓にグリコーゲンという形で貯蔵することがまだうまくできないので、食べて遊んで寝てというリズムが乱れると低血糖を起こしやすいのです。

低カルシウム血症でも痙攣が起こります。
妊娠授乳期のメスでなければ、原発性上皮小体機能低下症であることが多いです。
ただ、その他の疾患でも二次的に低カルシウムになるものもけっこうありますので、やはり鑑別が大切です。

検査が多くなることは好ましいことではありませんが、どうしてもの検査は、バオでも十分ご説明の上、進めていった方が良いと思っております。

Dr.BAOでした(^_^)ノシ