2015年3月31日火曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会に参加しました

3/29(日)は、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸に参加しました。

日本ペット中医学研究会には一昨年の年末に入会し、それ以来イスクラ産業さんの動物用漢方を診療に応用するようになりました。

きっかけはあるセミナーによくある関連企業の展示としてイスクラ産業さんが来ていたことからです。

津○の漢方などを動物にも応用している先生は以前からいましたが、それをやり始めるとひとりで通常の西洋医学と漢方・鍼灸の両方を実践していくことはとてつもないことに思われ、踏み込めずにいました。鍼治療はそれまでもいろんなケースで行ってはいましたが。

イスクラ産業さんの動物用漢方は錠剤の中にいろいろ生薬が処方されていて、動物への応用が非常に合理的に思え、これなら使える! と、日本ペット中医学研究会に入会し、それ以来イスクラ産業さんの動物用漢方を臨床に応用しています。

で、年に3回ほど関西地区の症例検討会が神戸であり、今回も参加しました。
この会のすごくイイところは、みんなで共に勉強し、動物たちを助けていこうとする方向性が非常に狭く一致していることだと思います。
通常の西洋医学の獣医学のセミナーでは感じられない暖かな感じがするのです。
中医学も医学ですから科学なのですが、西洋医学にはないアタマで考えるだけでなく、ココロがそこに必ず関与している気がするのです。

症例を会員が報告し、それに対して質問や意見をみんなが述べ、最後に本場中国の中医師の先生が総括して、そこから深めた解説をして下さる、というスタイルです。
その解説が毎回すごく勉強になります。

わたくしDr.BAOはイスクラ産業さんの動物用漢方を使い始めて、中医学の勉強に超加速がかかり、めっちゃ中医学の専門書(人医領域)を読みました。
それでも、毎回、奥が深いなぁ、とまだまだ感に愕然とします。
でも、我々のやったろやないか力(りょく)はまさにその愕然・落胆が原動力になりますし、実際失敗したわけでなく、アタマの中でのシミュレーションにズレがあることから発するわけで、精神衛生上もそんなに悪いことではないですし。

いままで35年以上西洋獣医学を勉強し、これからは中医学と並行して引き続き勉強していこうと思います✍(`・ω・´)キリッ☆

では、では。

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛

2015年3月19日木曜日

VMN Live! 「前縦隔の異所性甲状腺癌」「膣の平滑筋腫」

3/19(木) ウェブセミナーのVMN Live!で「前縦隔の異所性甲状腺癌」「膣の平滑筋腫」のオペを視聴しました。

腟の平滑筋腫は良性の腫瘍で、摘出時は比較的癒着が少なく、ポロンと取れる感じです。
今回のケースでは排尿困難という症状でしたが、場所やその大きさによって症状は様々で無症状のこともあります。

前縦隔は胸腔の心臓の前方です。そこの腫瘍を取るとなると当然開胸手術になります。
開胸手術は開腹手術より呼吸管理などが複雑になりますが、それほど特殊な事ではありません。ただ、腫瘍の大きさによっては、胸骨正中切開が必要になります。
今回の腫瘤も血管の侵入が多くあり、止血に苦労していました。そこでもピンセット型の電気メス(バイポーラ)が活躍していました。あと綿棒も癒着をはがす際にはことのほか役に立つのです(腹腔でも)。

開業していて、日常自分ですべての病気に遭遇する人はまず居ないと思います。
見聞を広げ、いざという場合に備えることが重要だと思います。

近頃はややこしい症例を全部外部に丸投げする病院が増えつつあると聞きます。
トラブルを避けるためだとか、ま、いろいろ理由はあるでしょうが、患者さんがあちこち行くことになり、何より動物にとっていかがなものかと思うこともあります。

バオでも特殊なオペは外部委託致しますが、できるだけ多くのオペを自院で行う努力はこれからも怠らないようにしたいと思います。

では、また。

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ゛


2015年3月15日日曜日

『脳神経学』セミナー

3/15(日) 『脳神経学』セミナーに参加しました。
今回は日本動物病院会のなので、名古屋でした。(はじめてiPhoneからの投稿なのです)
さて、最近恒例の日曜だけ参加ですが、今日の内容はけっこう面白かったです。神経疾患は姿勢や外観や歩様によく特徴があらわれます。
とにかくいろいろビデオで症例を見せてくれて、その後解説してくれる式でした。
自分の中で解答し正解もあればハズレも囧rz
でもだからこその勉強。
今度は間違わへんで(๑˃̵ᴗ˂̵)و 

今はのぞみの中。
一生勉強。
選んで後悔のない道。なんちゃって。

では、また。

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ


2015年3月12日木曜日

VMN Live! 「脾臓摘出および前立腺バイオプシー」

3/12(木)、Veterinary Medical NetworkのライブオペセミナーVMN Live!の「脾臓摘出および前立腺バイオプシー」を視聴しました。

脾臓の摘出は腫瘍などでバオでも時々あります。
バオにはリガシュア((COVIDIEN ForceTriad))というベッセルシーリングシステムのオペの機械がありますので、比較的短時間に安全に脾臓摘出ができます。

前立腺のオペはそう多くはありませんがあります。
今回のライブでも、大きな前立腺を取らずにバイオプシーだけ行っていました。
前立腺はオスにだけあり、膀胱の出口に尿道を取り巻く形で存在しています。
去勢をしていないオスの中高齢には単純な前立腺肥大がよくみられます。
中を通っている尿道や、背側にある直腸を圧迫し、排尿困難や排便困難を起こすことがあります。
オスの去勢はこの前立腺のトラブルや肛門周囲の腫瘍やヘルニアを未然に防ぐことができるだろうオペです。
去勢をしていないオスのワンちゃんは一度ご検討下さい(^_^)

では、また。

Dr.BAOでした〜。

2015年3月1日日曜日

災害発生時の動物医療を考える 〜福岡VMATの活動〜

3/1(日)はPEPPY ACADAMIC FESTA2015 の中の"災害発生時の動物医療を考える 〜福岡VMATの活動〜"を聴講してきました。

災害とは、から始まり、大災害時の人や動物がどうなったか、どういう傾向が見られたか。
そして、そういう過去の事例から学ぶことは何か。

そういうことをふまえ、簡単なワークショップで、大阪に大地震が起きた時にどうするかを時系列的に書き出して、班ごとにブレストして発表。

福岡VMATの紹介。
活動内容などの報告。

そして講師の先生の思いを最後にお聞きした。


講師の船津先生は鳥取大学の先輩。
今は世代交代して自分の病院の相談役をしているらしい。(裏山杉)
私のことも覚えていてくれて、「いつも大阪のセミナーなどで前の方で熱心に聴いてますね」とおっしゃっていただきましたゞ☆

私は大阪府獣医師会ART(animal release team)の一隊員です。(現在5名、ゴレンジ、、)
大阪府で何かあった時、隊長を中心に大阪府の動物医療態勢を整える重責をになっております。
そういう関係で、今日はこのセミナーだけを聴きにいきました。

いくつかの重要なヒントをいただきましたっ\(^_^)/

船津先生が最後に紹介された相田みつをの詩にちょっとグッときたので、ご紹介を。

受身

柔道の
基本は受身
受身とは
ころぶ練習
まける練習

人の前にぶざまに
恥をさらす稽古

受身が身に
つけば達人

まけることの尊さが
わかるから

みつを


災害は起こらないに越したことはありませんが、万が一の時に慌てず、ひとつでも多くの命を守るためには、いかに平常時にできることをちゃんとやっておくかにかかっています。
そのために少しずつ、動物と暮らしておられる市民の方々も巻き込んで、来るならどんと来い状態を作っていかなくてはなりません。

災害が来ないよう祈りつつ、また仕事が増えそうな、予感)゜O ゜(キャーッ

では、また。

Dr.BAOでした(^_^)ノ゛