2015年10月25日日曜日

知って得するセミナー<みんなの疑問解消編> 救急医療

10/25(日)午後後半は、知って得するセミナー<みんなの疑問解消編> 救急医療 (講師 酪農学園大学 准教授 佐野 忠士先生)を視聴しました。

様々な場面で蘇生処置が必要になりますが、その際我々が現場でするべきことを順を追って解説して下さいました。

こういう内容も10年前とは全然変わっています。
常に進化しているとも言えますし、どの瞬間でも絶対の絶対というのはないようにも思えます。
現場での医療従事者の経験と勘、というのは、最近言うところのエビデンスというものと相容れないような印象もありますが、私Dr.BAOはこの勘というのはいつの時代も大事だと思うんですね。もちろんいろんな知識と経験をベースにした勘じゃないとダメですが。
結局エビデンスというものも、「その時点での」ベストというような意味合いですからね。

ま、内容は常日頃バオで行っているものとそれほど違わなかったので良かったのですが、いろいろな気づきもありました。

本当に急な変化に対しては蘇生というものが必要です。
ゆっくり進む病状に対しては、早々の処置で対応できますよう、我々も細心の注意をはらいますし、ご家族も日常の変化をお見逃しなきように〜\▼・ェ・▼/\=^_^=/

午後から晩まで、結局ウェブセミナーづくしなOFFだっちゃ。orz...

ここから帳簿なDr.BAOでした〜(=_=)〜ドヨーン

うそうそ、元気だよ〜\(^_^)/
明日からの10月最終週もがんばってまいりましょ〜

Dr.BAOでしたっちゃ(^_^)ノ



Web Liveセミナー : 猫の診療 集中講座

10/25(日)午後、Web Liveセミナー : 猫の診療 集中講座 を視聴しました。

スコティッシュ・フォールドの遺伝性疾患のことや、東京猫医療センターの先生の子猫の診療、老猫の診療のこと、猫の嘔吐のことなどを勉強しました。

スコティッシュ・フォールドの遺伝のことですが、Aaヘテロの場合は比較的軽度なことが多いが、AAホモの場合は障害が重度なことが多い。ということで、ヘテロ同士の交配だとAA,Aa,Aa,aaという子供ができる可能性で、3/4は比較的軽度ということなので、ホモ、ヘテロの選別をきちんとした交配をするべきと。
ブリーダーさん、頼みますね。
それと、かわいいから、思わず!というのもすごくうなずけますが、スコティッシュ・フォールドという猫種さんはそういう遺伝性疾患を必ずもっているということを考慮した上で、購入して下さいね。

あと、他の猫種の遺伝性疾患は、ペルシャの多発性嚢胞腎、ラグドール,メインクーンの肥大型心筋症、アビシニアンの網膜ジストロフィー、シャム,雑種の急性間欠性ポルフィリン症などがあります。


帳簿を始めようと思っていたOFFの日曜。
午後が、、、。

タメになってよかった、ということで(^_^)ゞ

また明日からのしゃべりにプラスαがくわわってまっせ〜笑

Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛


2015年10月22日木曜日

VMN Live!『子宮断端腫瘤、左側第2乳腺腫瘍の摘出』

10/22(木)、VMN Live!『子宮断端腫瘤、左側第2乳腺腫瘍の摘出』を視聴しました。

今webで見たばかりのセミナー報告です(^_^)

メスの避妊手術(卵巣子宮全摘術)後の子宮の断端に平滑筋腫ができたケース。
稀ではありますが、そういうケースもあります(バオでは過去ないと思いますが)。

何でもそうですが、外科というのは、1回目が勝負ですね。
2回目、3回目ということになると、いろいろ大変になることが多いからです。

ですから、始めにしっかり計画を立てて、様々な要素を考慮し準備した上で、メスを入れる、と。

避妊や去勢などのルーティンなものほど、逆に気合いを入れて立ち向かうべきですよね。
ま、外科は全部、我々側が全身全霊込めてなことが多いですけどね。
バオのオペ室にはよく怒号が、、、(麻酔器・モニターをアップグレードしてからは最近は少ないかな。。苦笑)

去勢(精巣摘出)、避妊(卵巣子宮全摘)に関しては、マイナス面がゼロではないと思います。
もともとあるものを取るのですから。
でも、若くて元気な内に手術しておけば、、というケースを我々はたくさん見てきたわけです。そうすると、自然と、ご家族にはおすすめしておいた方が良いと思うようになるわけです。
しなければ必ず病気になるわけではないですけどね。
そういうことも全部含めて、あなたのかわいいパートナーの手術はどうするか、主治医の先生とご相談下さい(^_^)

では、Dr.BAOでした〜
お疲れ様です〜\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/☆


2015年10月19日月曜日

ペット中医学応用講座「肺・大腸の学説 肺・大腸の生理と弁証」

10/18(日)は東京 イスクラ産業での日本ペット中医学研究会の午後の部、ペット中医学応用講座「肺・大腸の学説 肺・大腸の生理と弁証」を聴講しました。

講師は王愛延中医師。

五臓は肝・心・脾・肺・腎
六腑は胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦

肺と表裏関係の腑は大腸。

肺の(中医学的な)生理作用は
1. 気を主る(つかさどる)
2. 宣発と粛降を主る
3. 水道を通調する
4. 百脈を朝め、治節を主る

ということで、肺はけっこう水分の行き渡りに関与しているわけです。
で、大腸と表裏関係にあるわけです。

肺の主な病証の症状は咳と喘息。

主な肺の病証
虚証 肺気虚証
   肺陰虚証
実証 風寒束肺証
   風熱犯肺症
   痰湿阻肺症
   熱痰壅肺症
   燥邪犯肺症

で、それぞれの解説がありました。

肺などの下部気道疾患は日常よく遭遇します。

ただ、咳や喘息、呼吸困難などの症状を出している動物さんに、まず漢方、というのは違うとDr.BAOは考えていて、まずそれを止めてあげたい!わけですから、どうしてもこれをこう使えばこうなるだろうの予測がつけやすい一般薬剤からの治療になるわけです。
で、それが慢性的な病態であったり、今後そうなるであろう予測がつけば、それからジワジワ漢方の登場なのだと思うわけです。

ただ、中医学的にその咳をどうとらえて、どのように対処していくかの流れもアタマに入れておかなくてはなりません。
今回はそういう勉強をしました。

そのあと、会員の先生からの症例検討会があり、その後、楊達中医師から、イスクラ動物用漢方的な腫瘍ケアについてのお話がありました。
これがまた実に興味深い内容でした。さすが!楊達老師〜m(_ _)mへへーっ
癌と気虚の関係、うーん、実に興味深い。。

終わってからの懇親会に参加させていただいて、東京、終電、そのあたりのことコロっと忘れてて、走る→タクひろう→駅駆け込む→切符→のぞみ乗り込む→発車をワンシーン尺でこなした夜でしたorz...苦笑

ほんと勉強するたびに深まる中医学の世界。
アラカンの身にも、楽しく思えるから不思議です。
楽しいから頑張れるというか苦痛じゃない。

そんなDr.BAOでした〜
お疲れ様〜(^_^;)ノノ゛


ペット中医学基礎講座「診断から弁証、処方までの流れ」

10/18(日)は東京 イスクラ産業での日本ペット中医学研究会で、ペット中医学基礎講座「診断から弁証、処方までの流れ」を聴講しました。

講師は勝手に師と仰ぐ楊達中医師。楊達老師〜m(_ _)mへへーっ

ステップ1 : 症状をチェックする

ステップ2 : 証型の弁証

ステップ3 : 治則の確定と処方の選択

ステップ4 : 治療の説明(カウンセリング)

ステップ5 : 再発の予防と体質作り

以上のような5ステップを踏みながら現場では診療を進めていくわけです。

従来の西洋医学的なアプローチ、検査などはもちろん参考になります。
ただ、従来通りのそこから診断、治療という流れではなく、その結果もふまえて、中医学的に診断していくわけです。

ステップ4は大事ですね。我々側とご家族が、その動物さんの現状を共有し、治療の内容の確認をし、展望を共有するという過程ですね。
良くないのは我々が思っているビジョンとご家族が持つそれとのギャップがある場合です。十分時間をかけて、不明な点を明らかにし、ご家族の不明不安を取り除くことが我々の大事な仕事だと感じます。

それと中医学の特徴とも言える『養生』の考え方がステップ5ですね。
西洋医学的には病気が治れば治療は終わり。
中医学はそこから体質改善、病気予防(再発予防)、QOLの向上などを含む『養生』という段階に入っていくわけです。
この考え方がとにかく私Dr.BAOはすばらしいと思うわけです。
中医学の真骨頂とでも言うべき点かと(^_^)


ま、実際には人の中医学を動物に応用する場合にいろいろ難しい点もあります。

舌診といって舌の色や舌苔の様子などを見るのですが、フレンドリーなワンちゃんネコちゃんならいざ知らず、口さえ触れない動物さんの場合、舌診はあきらめるか、チラ見しかありません笑
とか、寒がり、はわかるとして、のぼせやほてり、わかりますか??
ワンちゃんのぼせてますね〜、とか、ネコちゃんほてってますね〜、とか。。
寒がりは陽虚、ほてりは陰虚、でそれぞれ治療が異なるわけです。

そういった難しさは西洋医学以上のものがあると思いますが、そこは経験と実績がものをいう世界なのかもしれませんね。実践の医学、中医学。日々研鑽あるのみ(`・ω・´)✏️

ということで、午後の部へ続く〜

Dr.BAOでした〜(^_^)ノ



2015年10月11日日曜日

JAHA国際セミナー "腫瘍外科最前線"

本日10/11(日) JAHA国際セミナー  "腫瘍外科最前線" を聴講しました。

開業したばかりの30年近く前、毎週のようにセミナーや学会に参加していました。
土日あるものは土日、金土日あるものは金土日参加していました。
大阪近辺じゃなければ泊まりで行っていました。
もちろん病院休みにしてです。

最近はほんと日曜だけ参加してます。
東京も日帰り。

また近々、泊まりがけで学会・セミナーに参加しようかな、と、ちょっと思っている今日この頃です。

ま、そんなことはさて置き、今日は久々JAHAセミナー。
その昔、このJAHAとLLLセミナーにしょっちゅう参加していて、いつも会う先生に、家庭破綻するぜって、言われてた。あながち、、  なんてね。
あ、さてー、つづけます〜。笑

で、今日のテーマは腫瘍外科。
以下はJAHAのHPから拝借ゞ

皮膚腫瘍の外科手術計画
皮膚腫瘍において、どの程度の手術が必要となるかの決断は、最終的には手術の“目的”によって左右されます。即ち“根治なのか緩和なのか”です。この決断には、腫瘍タイプ、腫瘤の臨床的挙動、解剖学的部位、大きさ、腫瘍のステージおよびグレード、外科医の経験値、家族の要因(例えば手術や受け入れられるか、そして財力)などの要素が関わってきます。この講義ではそれらの要素の多くについて解説し、それぞれの患者、それぞれの腫瘍を個別に対処する方法を検討します。
猫の皮膚と皮下腫瘍の切除と再建
猫の皮膚の解剖学を犬と比較しながら説明し、猫で一般的な皮膚や皮下の腫瘍についてお話します。手術時の適切なマージンの決定法を始め、剥離、ウォーキング縫合、局所皮弁や有軸皮弁といった一般的な再建テクニックを紹介します。
猫の注射接種部位肉腫
注射接種部位肉腫には、様々な解剖学的部位や大きさ、深さ、グレード、腫瘍タイプが認められます。発生率、治療の目標、そして外科手術、放射線療法、化学療法の長期的成功率をお話します。CT検査など高度な画像診断検査を用いた適切な外科マージンの決定法を紹介します。また、文献を通して、外科医が具体的な症例の正確な予後を判定するときに役立つような実用的な情報を紹介します。
指趾と四肢の腫瘍の治療法としての切除と再建法
腫瘍は爪床部、指趾、趾間の皮膚、パッドにまで及ぶことがあります。余分な組織が十分に無いことが多く、しかし、荷重に耐える機能的な肢をできるだけ早期に構築しなければいけません。このような状況で治療を行う場合、特殊なテクニックを用いる必要があります。断指術(digit amputation)および部分的足部切断術、パッド切除術(pad excision)、融合足形成術、指趾骨フィレテクニックについて解説します。さらに放血圧迫帯の使用法やテクニックについても説明します。
以上のことを勉強しました(^_^)
前回からの間に他のセミナーも視聴しましたが、またの機会に書けたら書きますゞ

セミナーの講師の先生はだいたい二次診療施設の先生。
腫瘍のサイズや全身の状態もやや悪化してから関与していると思う。
今日見せてもらった写真なども全部そうだと思う。

二次施設に酷くなった症例を紹介しなくてもすむように、一次病院に従事する我々は、少しでも早く、酷くならないうちに何とかできるように、と、今日も見て聞いて勉強してきました(`・ω・´)✏️☆

ではでは、Dr.BAOでした〜
おつかれさま〜♪