2015年12月10日木曜日

VMN Live!『膀胱腫瘤』

12/10(木)診療終了後、VMN Live!『膀胱腫瘤』を視聴しました。

ウェブライブオペセミナー。今日はバーニーズの膀胱腫瘤のオペでした。
主訴は持続性の血尿。CT検査で肺にも腫瘤が見つかったが、肺の病変は変化無く、膀胱病変が拡大傾向なので手術に踏み切ったとのこと。

膀胱壁の部分切除の場合、尿管開口部との兼ね合いがあります。尿管が入り込んでいる膀胱三角をからめた病巣だと、尿管を一旦温存し、膀胱の腫瘤切除後、正常な膀胱部分に新たに尿管を吻合する必要があるからです。

それと、膀胱の移行上皮癌は講師の南先生曰く100%取れないと意味が無いと。
つまり、腫瘍組織が残っているとすぐに拡大増殖してしまうからです。

だいぶ前、バオでダックスで持続性の血尿が有り、エコー検査で腫瘤がわかり、エコー下でカテーテルを腫瘤にぶつけながらのサンプリングで移行上皮癌のセンター診断が出たケースで、でもちょうど膀胱三角が侵されていたので、内科的な治療をおすすめしたのですが、外科をしてくれる病院に行くと言って転院してしまわれました。
お気持ちもわかります。
ただ、もし、外科をしたとして、とても大きな負担になったでしょうし、予後はどうだったのでしょう。。

まあ、我々はいくつかの選択肢をそれぞれの利点欠点と共にお示しして、ご家族とじっくり話し合って、最善と思われる道を探っていく作業を積み重ねていくべきであることは言うまでもありません。

でも、明らかにその動物さんに負担が大きなことは、Dr.BAOはそういうトーンでしゃべることになってしまいがちであると反省はしますが、これからもそうなりますでしょうねゞ

でも、利点が明らかに欠点よりも大きくなる日が来たら、自信を持ってご家族にそれを開示していきます。
医学のそういう発展を期待しつつ、そして、我々の仕事が、できたモノをなんとかする仕事ではなく、そもそも何もできなくなるような、そんな仕事にシフトしていけるよう、未来に向けて地道に頑張っていきます(`・ω・´)ノ゛

では、Dr.BAOでした〜(^_^)ノ


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