2016年2月25日木曜日

VMN Live! 1.『猫の腎臓腫瘍摘出術』 2.『猫の肝外胆管閉塞に対する整復術』

本日2/25(木)午後診終了後、ウェブライブセミナーのVMN Live! 1.『猫の腎臓腫瘍摘出術』 2.『猫の肝外胆管閉塞に対する整復術』を視聴しました。

1.は腎臓の腺癌だったとのことです。オペ前は無症状で、検査で多血症が見られたとの事です。無症状のオペはなかなかいろいろ難しいですよね。今まで食べていた子が一時的にせよ一旦食欲低下はやむなしでしょうし。。ま、うまくいけば術後、術前よりも元気になってくれるかもしれませんし、今回の執刀医(南先生)もそれを狙っての事でしょうし。
ご家族がよく決断されたなと思う症例です。

2.はよくわからないシスト状のものが総胆管開口部あたりにできていて、胆汁の通過障害が起きて重度な黄疸が出ていたケース。胆嚢がらみのオペは多くなってきています。胆管の疎通障害があると、オペの方法にはいくつか選択肢がありますが、予後などを考えたベターな方法が望まれます。
今回はシスト状のものにチューブを設置して、胆汁が流れやすくする方法でした。臨機応変ですね。
でも、チューブはその後よくつまってしまうので、、、
胆嚢と小腸をひっつけるオペもありますが、私Dr.BAOはそれは最後の方法だと思っています。できれば総胆管から十二指腸へのライン確保が望ましいかと。ま、どうしてもだめなら仕方ないのですが。。

このライブセミナーはオペを実際行いながら、あるいは今日のように録画を見ながら、というものです。

我々が対象としている動物さんは長くて寿命20年だったりします。
そのあたりもヒトとはだいぶ違うところで、オペに対する考え方にもそのあたりはいつも関係してくるのですよね。

切り刻みたくはない、でも、それをしなければ、、、のケースや、それをすれば楽になれる確率が高いもの、などは私Dr.BAOもある程度積極的にご家族にお話しします。でも、高齢の動物さんに対するオペは、最近はだいぶ考え方が変わってきています。
父と母の最期をみてきて、いろいろ考えるようになりました。

動物さんの事だけでなく、ご家族のご意向も伺い、医療面でなにができるのか、なにができないのか、よくお話しして、動物さんにどうしてあげるのがベスト、ベターなのかを常にご相談しながら進めていこうと思っています。

まだ夜は冷え込みますね。
動物さんが寒い夜を過ごさなくていいように、気をつけてあげて下さい。

ではではDr.BAOでした(^_^)ノノ゛〜


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