2016年8月28日日曜日

『胆嚢・胆管の外科』小動物診療技術講習会(大阪市獣医師会)

8/28(日) 『胆嚢・胆管の外科』小動物診療技術講習会(大阪市獣医師会)に行ってまいりました。

講師はネオベッツVRセンター副代表の宇根先生。

バオではある手術器械を購入予定(明日届く予定)なので、今回のテーマの胆嚢・胆管の外科はその応用範囲なので、ぜひ聴かなきゃと、へろへろのカラダに鞭打って行ってきたわけですゞ

さて、その内容ですが、すごくクレバーな宇野先生らしい、いい構成でした。
まず、解剖から始まるのはお決まりでした。
そして、胆嚢・胆管の疾患、検査法、内科治療、手術の選択、そして手術法の解説でした。

手術法の解説は
胆嚢切開術
胆嚢摘出術
胆嚢十二指腸吻合術
総胆管十二指腸吻合術
総胆管切開術
胆管吻合術
胆管洗浄
という内容でした。

で、そこで終わらず、各疾患のケーススタディーでそれぞれを復習し、最後のコーナーはそういった分類からはみだすような症例の報告という4時間のセミナーにして、かなりの充実感でした。さすが!

さて、その手術器械に関しては、またHPかどこかでご報告致します。

もうほんと、鞭打たれて か・い・か・ん 笑
な、Dr.BAOでした〜\(≧_≦)/w

2016年8月18日木曜日

VMN Live! 『慢性外耳炎に対する全耳道切除術』

8/18(木)午後診終了後、VMN Live! 『慢性外耳炎に対する全耳道切除術』を視聴しました。

Web Liveセミナーです。

今回の症例は↓
(ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア、14歳、避妊メス)

【稟告】慢性中耳炎および耳道周囲の膿瘍

【検査】CT検査および感受性試験

左鼓室包内および左外耳道に占拠物。
感受性試験にて薬剤耐性菌。

⇒ 中耳炎の治療を繰り返すも改善が見られないため、
  本日、ライブにて全耳道切除術を実施。

というものでした。

今回の症例も耳道内にポリープ状のものがありましたが、耳道内に腫瘍などが存在する場合、このオペをする前にやはりCT検査は必要ですね。と耳科専門の先生もおっしゃってました。

バオはCT撮影を現在、主に北摂ベッツセンターに依頼していますので、このオペをする際には前もってCTを撮ってもらってからということになります。

それと、このオペの場所には顔面神経が走っています。ひどい耳道炎を起こしているとそれだけでも顔面神経麻痺症状が出ることがありますし、このオペ後にはある程度の割合で軽度から重度までの顔面神経麻痺が出ると言われています。

耳道の炎症から解放される代償としてのマイナス(顔面神経への影響)を上回るプラスが得られるなら、オペを進めても良いのでしょうね。
インフォームドコンセントを通して、ご家族のお考えも一致すればの話ですけどね。

現在バオでは、このオペをせず、地道に対応している例があります。
ご家族が全耳道切除を望まれていないからです。ならばその方針に沿って全力で取り組む。それがバオのやり方です。

お盆休み無しのお盆明けはカラダがキビシーっ\(≧_≦)/
ガンバルー\(≧_≦)/☆
Dr.BAOでしたー\(≧_≦)/w


2016年8月15日月曜日

VETS CHANNEL『頭外側切開による股関節へのアプローチ(右後肢)』

8/15(月)午後診終了後、VETS CHANNEL『頭外側切開による股関節へのアプローチ(右後肢)』を視聴しました。

ウェブセミナーです。
このサイトのオペ動画は画像が綺麗なのでイイですね。
この動画はそれほど長いものではないですが、日頃遭遇することの多い股関節外科の復習のために視聴しました。

外科のためには解剖、とくに術部の局所解剖がどれだけアタマに入っているかでオペ時間がかなり左右されますので、Dr.BAOも避妊・去勢など以外のオペでは緊急のものを除いては、あらかじめ局所解剖などを確認してからメスを入れるようにしています。

この股関節へのアプローチも昔は大転子の骨切り術をしていた時代もありますが、最近はほとんど筋間を切開していくこの方法をDr.BAOもとっています。
できるだけ手術侵襲を少なくするためには大腿骨頭だけを触る場合はその方が優れています。骨盤骨折などの場合は骨切り術をした方が手術時間の短縮になる場合もあります。

30年間、いろんな勉強をしてきました。

獣医療の領域でも専門分化が進みつつあります。
良いことでもあり、逆の面もあります。
ただ、訴訟などの重い問題のことを考えると、一次病院的な我々一般動物病院がこれから果たしてどこまでやるのが良いのか、正しいのか、望まれているのか、それらすべてを考えながら、我々は勉強する内容も考えていかねばならないのだろうなと思っています。

昔ながらのDr.BAOはそういう専門病院など一軒もない状態からのスタートで、大学病院も診療内容が??の時もあり、みたいな時代でしたので、自分自身でやらざるを得ない状態だったわけで、全科を勉強せざるを得ない状況だったわけです。

全科にわたり二次病院が整っているわけではない現在、やはり、やれるだけ一次病院でがんばる姿勢は大事だと思いますし、二次病院との適切な連携も大事だと思います。

ネット情報もピンキリ。
何を信じても良いか、の判断も難しいところ。
信頼できる獣医師とのやりとりで、ネット情報の良否を相談し、その動物さんのベスト、ベターをいつも考えていける態勢を整えていけると良いですね。

Dr.BAOもそういうお役に立てるよう、日夜精進タヒぬまで〜

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛



2016年8月8日月曜日

ペット中医学臨床応用講座「腫瘍」「台湾における中獣医学の臨床応用」「症例発表」

8/7(日)午後の部は、ペット中医学臨床応用講座「腫瘍」「台湾における中獣医学の臨床応用」「症例発表」というこれまた盛りだくさんな午後でした。

まず「腫瘍」これは鄒先生による、小動物の腫瘍性疾患の中医学の応用というすごい内容でした。でもこれも1時間くらいの内容なので、すっごいabstract的な内容でした。

Dr.BAOはこの腫瘍と中医学もすごく興味を持っていて、「中医腫瘍学」も勉強ちうなのです(^_^)✏️✨️
で、なんと!その書籍の著者なんですよ、鄒先生は!!
本持って行って、サインしてもらおうか、とも思ったんですが、東京まで重たかったのでやめました笑

で、内容は
1.ペット腫瘍の発症推移
2.悪性腫瘍の基礎知識
3.悪性腫瘍に対する中医学の認識
4.中医学の「癌毒」と悪性腫瘍
5.露華と西伯利亜の応用
というものでした。

次は急遽決まった台湾の中華亜太小動物中医学会の蔡承郁理事長による特別講演でした。
実際の症例にどのように対応しているかという非常に参考になる内容でした。

次は会員先生の症例発表8件。そしてその中から、優秀賞をみんなの投票で決めるというものでした。
みごとawardを獲得したのは、血小板減少の子宮蓄膿症のポメラニアンの症例に源気と西伯利亜と通淋、潤華を使いながら点滴治療してからオペまでこぎ着ける、というものでした。
うーん、なるほどこういう症例にオペ前に、漢方を使う発想は確かに新しいものですね!

かなり詰まった内容にただでさえ暑さでニュルけた脳みそがエラいことになりつつ、帰りの新幹線ではワインなんか飲んじゃったもんで、網棚に上げたお土産を新大阪駅下車時にみごとにすっかり忘れて帰ってしまったDr.BAOでした。あちゃー(≧_≦)ノ


、、、翌日である今日、落とし物センターに取りに行ったDr.BAOなのでしたー。。

お疲れSUMMER〜にゃはは〜

いや、マジで、熱中症対策、お願いしますよ〜
Dr.BAOでした〜(^_^)ノノ゛


ペット中医学入門講座「八綱弁証と病因弁証の応用」

8/7(日)は、ペット中医学講座を聴講しに東京さ行ってまいりました。

ま、それにしても暑かった〜。でも、大阪よりはマシでしたね。縦長日本列島を体感してきました笑。

午前の部は、ペット中医学入門講座「八綱弁証と病因弁証の応用」という内容をいつもの楊達老師が解説して下さいました。

『弁証論治とは』に始まり、『食生活の異常による症状の弁証』まで、2時間半くらいでモリモリの盛りな内容でした💨ふぅ。

このあたりの所はDr.BAOは自習で『中医弁証学』を読んで勉強ちうなのです。

とても2時間半で終われる内容量ではないのですが、それをギュッと圧縮して語れるのが楊達老師のすごいところなのですよ。
そういうややこしい内容をさらにイスクラ産業の動物用漢方に結びつける職人技!

それで、我々は日常の診療の中で、動物用漢方をそれぞれの症例にさらに正しく使っていくことが出来るというものです。

講義の具体的な内容をここで書く意味はあまりないように思いましたので、以上のような感想を述べる形にしました。

で、午後に続く〜。

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛


2016年8月5日金曜日

VMN Live! 『肥満細胞腫摘出(陰茎全摘)および会陰尿道瘻造瘻術』

8/4(木)午後診終了後、VMN Live! 『肥満細胞腫摘出(陰茎全摘)および会陰尿道瘻造瘻術』 を視聴しました。

今回の症例は、チャイニーズクレステッドドッグ 8才 オスのペニス包皮に肥満細胞腫ができて、ペニスも一緒に切除するので、尿道開口部を新たに会陰部に作るというものでした。

肥満細胞腫はよくみる腫瘍のひとつ。
皮膚表面に出来たものは細胞診でも特徴的なものは院内でもだいたい診断がつきます。(オペ前提のものはバオでは更に検査センターに検体を出させてもらっていますが)

今回の肥満細胞腫は場所が悪すぎたということで、ペニスまでとることに(≧_≦)
まあこのあたりも、この外科ライブセミナーをやっている病院が二次病院的なところだからということもあると思いますね。
通常の一次病院でなら、包皮だけの切除でしばらく経過を見るのではと思ったりもしました。
肥満細胞腫の切除にはけっこうマージンをとることになりますので、皮膚が引っ張ってこれる場所なら、通常の縫合で大丈夫ですが、皮膚の少ない四肢その他では、皮膚をはるばるもってくるような有茎皮弁のようなやり方が必要なこともあります。

けっこう男性獣医師には心理的抵抗のあるオペでしたが、時間はそれほどかからず、質問コーナーが長かったので、Dr.BAOもいろいろ質問しました(^_^)

バオは中医学にもチカラを入れていますが、外科もそれなりにがんばっています。
手術機器もまた新規導入を考え中です。
すべてはあなたのかわいいパートナーのために。。的な(^_-)-☆

ではでは、暑い毎日が続き脳みそニュルけそうになりますが、がんばりましょう\(≧_≦)/
ちなみに〜、お盆休みはありませ〜ん。日曜のみの休診で〜す。

Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛