2017年3月28日火曜日

日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸 3/26

3/26(日)は、中医学を勉強するべく、日本ペット中医学研究会 関西地区症例検討会@神戸に行ってまいりました。

こ〜べ〜🚢
関西(大阪・北摂)に住んでいても、京都や神戸はまた特別でいいものですね。
っても、今回も観光では無いですがゞ

さて、今回から午前の部もありました。
午前の部は、イスクラ産業さんの担当の方が、中医学の基礎をレクチャーしてくれました。
途中、質問されて、即答できないことがあり、めっちゃ恥ずかしい思いをしました。
クソ〜、次はめっちゃ予習して行ったるからな〜\(≧_≦)/笑

基礎は大事です。
中医学は特にそうです。わかってるんです。わかってて勉強もしてて、即答できなかったのは、本当に悔しかったんですよ。。

さて、午後の部は、3症例を会員の先生が発表してくれて、中医師の先生からコメントをいただくという形。先生はいつもの楊達老師〜へへーっm(_ _)m
この3症例はいずれも難治性の難しい症例で、通常の西洋医学的な治療に疑問や限界を感じられた飼い主さんがJPCM会員の病院を訪れたと。
だいたいそういう場合、西洋医学的な治療をかかりつけ病院がして、中医学的治療をJPCM会員病院がするという形。
分業の良い面、そうじゃない面、あるようにDr.BAOは思います。

バオは『どっちも』なので、紹介例が来ないんだろうな〜。。苦笑
ま、ウチに来られる患者さんにはアドバンテージあると思うんですけどね(^_^)

で、後は、会員の先生からの皮膚病分科会みたいなのはどうですかとのご提案。
良いと思います。いつもの楊達老師は人間の皮膚科の専門医でもあらせられますので。

最後は仙台から役員の先生が来られて、食養生についてのプレゼン。
ご自身調理師免許も持っておられる異色の先生。

自分もクッキングスクールに行こうかな、行きたいなと思い続けているDr.BAOでした〜

花冷え、お気をつけ下さい〜🌸🌸🌸


2017年3月24日金曜日

VETS CHANNEL『骨盤骨折』

3/24(金)午後診終了後、VETS CHANNEL『骨盤骨折』を視聴しました。

WEBセミナーです。
時間がある時、診療の合間、とにかくもうセミナーの主流になりつつあるのでは??

さて、今回は講師は手術屋とご自身で称している中島尚志先生の外科。
『骨盤骨折』
今回は腸骨骨折。骨盤は殿筋に包まれていますので、アプローチにコツが必要です、骨外科だけに😅スマセン
で、今回は浅殿筋を温存してのプレーティング。浅殿筋はちょうど術部にかぶっている筋肉です。通常部分切除することが多いですが、術後の血流温存のためにとのことでした。
オペやりにくそうでした。
自分はたぶん部分切除したと思います。
講師の先生のように桁外れた症例をこなしているといろいろそういう技を編み出すので、我々はそういう技を学ばせてもらうわけです。

バオでは骨盤骨折は減りました。
骨盤骨折は通常交通事故によるものが主体です。
交通事故が幸い激減した気がします、バオ周辺では。
良いことだと思います。
こういうことも大事な飼い主さん啓蒙活動の一環とDr.BAOは思っております。

お疲れ様です。
あと1日笑
なんか最近、金曜夜に、「なんか1日多くないか?」と呟くことが多くなったDr.BAOでした〜笑

2017年3月23日木曜日

VMN Live! 『会陰部尿道瘻後の尿道狭窄(ライブ手術)』『尿管断裂 腎瘻設置、SUBシステム設置(ビデオ症例)』

3/23(木)午後診終了後、VMN Live! 『会陰部尿道瘻後の尿道狭窄(ライブ手術)』『尿管断裂 腎瘻設置、SUBシステム設置(ビデオ症例)』を視聴しました。

WEBセミナーでした。

さて、『会陰部尿道瘻後の尿道狭窄(ライブ手術)』は、
   (雑種猫、7歳、去勢雄)

【経過】
2016年11月29日に尿道閉塞のため会陰尿道瘻術を実施
昨夜から排尿困難の症状を呈したため近医を受診
尿道開口部の癒着、閉鎖を確認したため当院に来院

【検査】
〈身体検査〉
  尿道開口部閉鎖
  カテーテルの挿入不可能
〈腹部エコー検査〉
  膀胱内に砂粒状の結石を多数確認
〈腹部レントゲン検査〉
  明らかな異常所見認めず
【手術】
  尿道口の拡大手術を実施

というものでした。ちなみにいつものように、『当院』というのは講師の南先生の病院です。

次の『尿管断裂 腎瘻設置、SUBシステム設置(ビデオ症例)』は、
  (雑種猫、7ヵ月齢、未避妊雌)

【経過】
交通事故により後肢が動かない状態で倒れているところを保護
圧迫排尿をしていたが圧迫排尿が困難になってきたとのことで精査のため紹介来院
【検査】
 〈腹部エコー検査〉
   膀胱とは別に、腹腔内に液体の貯留した嚢胞を認める
 〈貯留液検査〉
   貯留液のクレアチニン24.0mg/dL以上
 〈CT検査〉
   右恥骨骨折
   左仙腸関節脱臼
   左腎盂拡張
   左腎から膀胱までの間に嚢胞状の病変を認める

【手術】
 尿管断裂により漏出した尿が後腹膜腔内で嚢胞を形成
 腎機能を温存するため腎瘻チューブを設置
 7日後にSUBシステムを設置
というものでした。

(主に猫の)会陰部尿道瘻手術は、いわゆる尿閉という状態の解決法として行われるものですが、バオではネコちゃんでのオペは最近は減りました。割と早い段階で食事療法にもっていければ、オペまで行うケースは減らせるということでしょうね。
ただ、最近ネコちゃんの尿路結石も昔のストルバイトではなしに、シュウ酸カルシウムも多くなっていますので、尿閉=ストルバイトとは言えませんから、必ず動物病院で尿検査などで結石の同定をしてから処方食を処方してもらって下さい。

次のSUBシステム。腎盂と膀胱をつなぐシステム。尿管結石や今回のように尿管損傷などの場合に腎臓を温存しながら排尿を確保するシステム。
ニーズに合わせて、できる限りのことをする。。。
このSUBシステムは設置確認のためにレントゲンの透視システムが必要ですが(バオにもありますが)、一般の飼い主さんは、病院の規模などでその対応範囲を推し量られる傾向が強いですから(ざっと言えば大きな病院にしかそういうことは無理だろうと。。)、ある程度はそうですが、必ずしもそうとも言えない面があるのも事実。
かかりつけの病院がそういう選択肢の話ができるかどうか(他の病院に紹介するにしても)、そういうことも大事かもしれませんね。

いろいろ勉強してなければ選択肢として説明できない。
そうならないためにもコツコツ勉強を続けていかねばと思うDr.BAOでした。

東京は🌸咲く、ですか。
大阪はもう少し🌸
みなさんのところはどうですか?

バオでは待ち遠しい🌸待合のモニターで音楽付きで流しております〜♬



2017年3月19日日曜日

第83回 NAHA国際セミナー『エキゾチック動物の薬理学』

3/19(日)は、第83回 NAHA国際セミナー『エキゾチック動物の薬理学』に行ってまいりました。

バオでは開業以来、ウサギさんをはじめ、フェレットさん、ハムスターさん、その他齧歯類、小鳥、爬虫類、金魚さんなどを診療させていただいています。

で、エキゾチックペット研究会鳥類臨床研究会に属しながら、専門書や専門雑誌などでできるだけ新しい正しい情報を得るように努力しております。

今回はエキゾさんの薬理学。の中の、
「爬虫類および鳥類における鎮痛」
「爬虫類および鳥類における抗生物質の選択」
「ウサギ、および齧歯類、小型哺乳類における抗生物質の選択」
「ウサギ、および齧歯類、小型エキゾチック哺乳類での鎮痛」
という内容でした。

最近バオでは爬虫類さん増えてます。
とても役に立ちそうな内容で、しかし、ほとんど聞いたこともない薬物も登場し、新鮮な反面、悔しい思いでした。明日、すぐ注文しようと、たくさんメモしました。

言葉、話さない、というかほとんど声を出さない動物さんも多いジャンル。
だからこそ、気を引き締めて、本当に楽な状態をつくってあげられるよう。。

精進ですね。
またコレに尽きるというか、こういう終わり方で、いつもすみませんね笑。

それしかないですからしかたないんですよ。

明日からもがんばりまーす\(≧_≦)/
な、Dr.BAOでした〜


ペット中医学臨床応用講座「中医学から見る『肝胆』」「『肝胆』が中心の弁証論治の症例2」「方剤学⑤」

3/12(日)午前の部に続いて午後の部、JPCM(日本ペット中医学研究会)のペット中医学臨床応用講座「中医学から見る『肝胆』」「『肝胆』が中心の弁証論治の症例2」「方剤学⑤」を東京で聴きました。

午後の部は、いつもながらのたっぷりな内容。

まず「中医学から見る『肝胆』」は午前の部の臓腑弁証とダブります。
このあたりは本当に何度も繰り返すという行(ぎょう)になってきてますね笑
でも本当に勉強になります。講師は陶先生でした。

次にそれをうけて、肝胆に関係する症例の発表二題。

そして、最後は方剤学⑤ 今回は、治風剤、治燥剤、袪湿剤について。
治風剤は外風、内風に分かれ、疏散外風剤は前回に終わっており、今回は平熄内風剤の鎮肝熄風湯、天麻鈎藤飲の解説があり、次は、治燥剤の軽宣潤燥剤としての清燥救肺湯、沙参麦冬湯、そして滋陰潤燥剤としての養陰清肺湯、麦門冬湯の解説、最後に袪湿剤の芳香化湿剤としての平胃散、藿香正気散について、清熱袪湿剤としての三仁湯、茵蔯蒿湯について、利水滲湿剤としての五苓散、猪苓湯について、まででした。続きは次回、ふぅ。
講師はイスクラのお母さん(笑)包先生でした。

もう睡魔にことごとくやられっぱなしの、1日でした_ノ乙(、ン、)_
でも、なんとかやられきらずに耐えてました。。

この週末に至る3日ほど入院に付いて半徹が続いていたのでね。
アラ還の半徹3はキク〜ーってね笑

いやー、でもほんと中医学って奥が深くって、登ってやるぜっていう霊峰って感じで、ワクワクします! アラ還でも、ね笑

がんばりまーす\(≧_≦)/

な、Dr.BAOでした〜


ペット中医学入門講座「中医学五行学説と臓腑弁証」

3/12(日)は、JPCM(日本ペット中医学研究会)の中医学講座を聴きに東京に行ってきました。

まず午前の部は、ペット中医学入門講座「中医学五行学説と臓腑弁証」講師はいつもの楊達老師。
わたくしDr.BAOもこのJPCMでの講義だけでももう何回も聴いた「中医学五行学説と臓腑弁証」ですが、講師の楊達老師曰く、こうして何回も何回も勉強することによって、中医学的な診方が身についていくのだと。。だんだん修行っぽくなってきましたが、望むところです!笑
30年以上西洋医学オンリーで進めてきた診療の考え方を、中医学的な思考回路に置き換えていくことは並大抵のことでは無理なのは既に重々分かっておりますので、こうして何回も何回も同じ事を、それでも少しずつ工夫して違う内容で講義して下さる楊達老師には本当に感謝の言葉しか有りません。m(_ _;)m💦谢谢您(しぇしぇにん)

五行学説は、宇宙間のすべての事物は木火土金水という5種類の物質の運動と変化によって生成すると考える。また、事物の異なる性質、作用、形態をそれぞれ木火土金水という五行に区別し帰属させる。というものです。コレに関してはDr.BAOも別のブログ"バオ動物病院の『薬膳』への道"で書いておりますので、ご参照下さいm(_ _)m


で、次に木火土金水に対応する肝心脾肺腎とそれに属する胆小腸胃大腸膀胱についての生理特徴と、病理変化について。
もうこのあたりだけでも相当の情報量になるのですが、もう何回も勉強しているだけあって、超高速講義でも、はーはー言いながらでもなんとかついて行けてる気がしています。笑

楊達老師曰く、ポイント症状が大事ですと。ははーっm(_ _)m

寝不足、体調崩れかけの身に鞭バシバシ打ちながらの午前の講義でした。💦

午後の部へと続く〜



2017年3月9日木曜日

VMN Live! 『総胆管の閉塞による胆管拡張を疑う症例に対する胆嚢切除/切開術』

3/9(木)午後診終了後、VMN Live! 『総胆管の閉塞による胆管拡張を疑う症例に対する胆嚢切除/切開術』を視聴しました。
ライブ手術でした。

今回の症例は、、
   (ミニチュア・ダックスフンド、10歳7ヶ月、未避妊雌)

【経過】
5日前より食欲が低下し、昨日より食欲廃絶との主訴で近医を受診したところ胆
嚢疾患が疑われるとのことで当院を受診
 
当院にて、腹部超音波検査を実施したところ総胆管の拡張がみられ、総胆管内に
高エコー性の物質が閉塞しているのを確認
無麻酔CTを実施したところ、胆嚢内と総胆管内に高CT値をしめす物質を確認
胆石による総胆管閉塞を疑う

血液検査では、GPT(900U/L), ALP(>3500U/L)の上昇はみられているものの
T-Bill(0.5mg/dl)の上昇はなし

⇒ 本日、開腹下にて胆嚢切除あるいは胆嚢切開による総胆管の閉塞解除を実施

、、というものでした。(当院というのは講師の南先生の病院)

胆嚢粘液嚢腫
重度胆泥症
胆石症
重度胆嚢炎
などのケースで、胆嚢切除を行います。

バオも超音波手術器を導入し、胆嚢切除のケースに対応しています。
といっても、そんなにある手術でもない、というか、準備はバッチリなんですが、オペをとりあえずしない内科的な対応でそこそこなんとかなっているケースが多いのがバオの特徴で(苦笑)、まあ、取らなくていいならその方が、、という考え方もありますし、胆嚢破裂などの危険性があることもあり、タイミングを見計らって切除した方が良いという考え方もあります。

以前バオでも胆嚢破裂のオペをして、破裂胆嚢周辺の処理が大変だったケースもありますので、オペをしない前提でもないのですが。。

ま、いずれにせよ、いろんなケースで、見極めが肝腎ということでしょうね。


いよいよ春の訪れでしょうか。
春はフィラリア予防、狂犬病予防注射、ノミダニ予防など、いろいろ予防の季節ですね。
バオもどうしても待ち時間等が長くなりがちですが、いろいろ工夫をして、待ち時間短縮の努力をしております。

本格的に暖かくなると(それも土曜などは特に)バタバタしがちですので、早めのご来院をおすすめします。

バオでは、フィラリア予防の検査をスタートしております。
平成29年度の狂犬病予防注射も実施できます。

どうぞご来院下さい\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

と、今回はちょっこしプロモーションしてしまいました、わたしは。(倒置法)

ではでは、三寒四温の気候に油断されませんよう、、
かわいいパートナーの様子もマメに見てあげて下さいね〜
Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛