2017年8月28日月曜日

ペット中医学臨床応用講座「中医学的な心系病証」

8/27(日)はJPCM(日本ペット中医学研究会)のセミナーで東京八重洲ホールに行ってまいりました。

で、午後の部は、ペット中医学臨床応用講座「中医学的な心系病証」という内容で、鄒大同中医師のご講演でした。

中医学的な「心」は血脈をつかさどる現代医学の心臓としての役目と、神を蔵するという神経系の機能を持ち合わせているのです。

心不全の初期には、気虚と瘀血がある。これは、スゴいこと聴きました!笑
つまり、今まで西洋医学的にアプローチしづらかった心臓疾患の初期というか未病の状態の時に、気虚と瘀血に対するアプローチを進めていくことで、発病し進行することすら予防的にやっていけるかもしれない! こういうのを本当の予防医学っていうんだろうなぁと。
ちなみに、そういう漢方製剤、ありますよ♪動物さん用のモノが。

これからのしんりょうの進め方にも少し変化があるかもしれないくらいのインパクトがありました!

後半は会員先生8名が症例報告をし、参加先生の投票で症例大賞を決めるという。
みなさん、ほんとにすばらしい症例ばかりでした。中医師の先生もおっしゃってましたが、みなさんどんどんレベルが上がってる!うーん、負けてられないと、アンケートには、来年は症例報告するぞ!と書きました笑

お昼ご飯すませた後、駅横の百貨店地下でスタッフ・家のお土産ゲット☆
いつもキオスクでおんなじ様なものばかり買って帰るのがイマイチ感満載だったので、ちょっとヨカッタです。笑

さて、これからまた国際中医師試験へ向けての勉強です!
絶対合格したる! させて! おねがい! カミサマー😭笑
な、Dr.BAOでした〜

ペット中医診断学入門講座「八綱弁証と病因弁証の応用」

8/27(日)は日本ペット中医学研究会の第3回ペット中医学講座に参加するため、東京へ行ってまいりました。東京は暑いと聞いておりましたが、大阪と一緒でした。

さて、午前の部は、中医診断学入門講座として「八綱弁証と病因弁証の応用」という内容で、いつもの楊達先生は出張とのことで、包海燕中医師のご講演でした。

弁証論治とは、診断の確定から治療までの過程である。とか、
弁証論治の基本ポイント、とか、

八綱弁証、病因弁証、気血津液弁証、臓腑弁証をどう関連付けて診断へと導くのか、とか、

実は、現在 Dr.BAOは12月の国際中医師試験に向けて、猛勉強ちうなので、せっかく参加したら、その場で理解して吸収するぞ的なギヤで東京に乗り込みましたので、今回はさすがに、寝ずに、全部聴きました! いや、当たり前と思われるでしょうが、最近の診療時間縮小前の状況だと、土曜夜まで診察、いつも通りの時間に寝て、早朝ののぞみに乗って東京へ、1日講義を聴くのにはもう体力的に、、、という感じでした、が、診療時間短縮の良い面がこういう所にも!😭カミサマー笑

さて、午前の部はそんなこんなであっという間に過ぎていきました。

で、今回はイスクラ産業さんのビルでのセミナーではなくて、東京駅前の東京八重洲ホールでの開催で、テーブル形式だったので、いろいろ本を置いて、参考にしながらが出来たので、非常に良かったです!

で、お昼は駅周辺の地下街で。
インドカレーのお店に関西の先生方と行きました。
(昼から同じマトンのカレー食べた先生がお腹こわしてましたが、、、😱💦笑)

午後へとつづく〜

2017年8月17日木曜日

VMN Live! 『排便困難を呈する猫の尾根部腫瘤摘出手術』(ライブ手術)

8/17(木)夜から、VMN Live! 『排便困難を呈する猫の尾根部腫瘤摘出手術』(ライブ手術)を視聴しました。

今回の症例は、、、

(雑種猫、11歳、去勢オス)

【稟告】
 ・3ヶ月前より尾根部に腫瘍性病変を確認していたが
  ここ2~3日で急に大きくなり、痛みだした

【経過】 
 8月13日
 ・以上の稟告で他院より紹介
 ・当日FNAにて悪性間葉系腫瘤を疑う所見

 8月14日
 ・麻酔下にて、CTおよび生検を実施

【CT所見】
 ・右尾根部より尾側に腫瘍性病変が成長
 ・直腸を圧迫しているが、尾骨の骨反応はなし
 ・転移を疑う所見はなし

 ⇒ 飼い主と相談の上、病理検査の結果を待たずに、
   摘出手術を8月17日に実施

というものでした。

FNAとは、fine needle aspiration(穿刺吸引細胞診)のことで、バオでも日常的に行っている検査手技です。そこにあるカタマリが何であるかを針を刺して、針の中に入った細胞などをスライドガラスに吹き付けて標本をつくって染色して顕微鏡で観るわけです。

腫瘍か腫瘍ではないか。
良性か悪性か。
パーフェクトでは無くても、だいたいの方向性をご家族に示すことができます。

さて、今回のオペは、電気メスや超音波手術器を使用していました。
出血もあまり多くなく終わっていたと思います。

術前のCT検査は必須とお考えか?とDr.BAOが聞くと、血管などがよくわかるので、メリットがあると術者・講師の南先生。
腫瘍がどこにどんなふうに存在しているかで、そのあたりの判断はするべきでしょうね。
最近のエコーはかなり性能が良くなっていますので、CTの代わりにはなりませんが、ある程度の浸潤度合いの判断はできます。

今回は排便困難という症状があるから、オペに踏み切ったわけですね。
QOLがどれだけ低下しているかは、外科適応判断の大事なポイントですよね。

お盆明けで視聴する先生も少なかったのか、質問も少なかったですが、その中で3つ質問しました(^_^)3

バオはお盆休みはなかったのですが、今日は皆さんがお盆明けという感じでたくさんご来院いただきました。(なぜか初診さんも多かったですゞ)
これからだんだん季節の変わりめ的な体調を崩しやすい時期ですね、夏の疲れも出てきますしね。それはあなたのかわいいパートナーも同じかもしれませんね。

食欲や排泄の様子などをよく観察してあげてくださいね(^_^)ノ

では、まだまだ30度越えの大阪・豊中から
Dr.BAOでした(^_^)ノノ゛〜


2017年8月3日木曜日

VMN Live! 『胃腺癌切除術』および『腸管切除術』(ビデオ解説)

8/3(木)夜から、VMN Live! 『胃腺癌切除術』および『腸管切除術』(ビデオ解説)を視聴しました。
webセミナーです。

今回の症例は、、、

(ボストンテリア、7歳、8kg、未去勢雄)

【経過】
◆『胃腺癌切除術』
・2016年10月に近医にて胃腺癌との診断を受け、当院に紹介来院。
・腫瘤は胃底部に認められ、大きさは4.8cmであった。

⇒ CT検査にて局所リンパ節の軽度腫脹を認めたが、他臓器への転移は認められ
なかったため、後日開腹手術を実施した。

◆『腸管切除術』
・「胃腺癌切除」後4ヶ月頃より軟便を繰り返すようになり、近医で内科治療
 を受けていたが十分な改善は認められなかった。
・近医実施の腹部超音波検査にて小腸壁の肥厚をみとめたため、当院にて内視鏡
 とCT検査を実施。

⇒ CT検査にて回腸遠位から回盲部にかけて腸管壁の肥厚を認めたため、病変部
位の切除を実施した。

というものでした。
つまり、同じワンちゃんに時期をずらして2回違ったオペをすることになったわけです。

消化器外科は異物や腫瘍などで日常的に必要に迫られることですね。
今回のセミナーでは、胃の部分切除、盲腸の切除をしたわけです。

胃腸という食べたもの飲んだものの通り道に何か異常があれば嘔吐や下痢、便秘などの消化器症状が出ることになりますね。食欲低下・廃絶にも直接繋がる問題なので、内科的な対応に限界があれば速やかに外科に移行する必要がありますね。

やるべき事がちゃんとできれば、躊躇無く的確な対応ができるだろうという思いから、Dr.BAOはこういうセミナーも聴いて居るわけです。
最近は中医学の勉強の比重が大きくなっていますが、日常の診療に必要と思われることはその合間にチョコチョコ勉強しています。

台風が近づいているようですね。
被害、最少を祈ります。

Dr.BAOでした(^_^)ゞ